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高森明勅
2019.5.30 06:00皇室

天皇陛下のおもてなし

先般、アメリカのトランプ大統領夫妻が来日。

国賓として天皇皇后両陛下がお迎えした。

トランプ氏は以前、上皇陛下のご接遇を受けた時に、かなり緊張していた。

安倍首相とは全くレベルが違う、
決して“ディール”の対象にはなり得ないご存在である事を、
直感した為だろう。

トランプ氏にとって、そのような他人に会ったのは、
或いは初めての体験だったかも知れない。

天皇陛下はその時のトランプ氏の緊張ぶりをご存じで、
今回は過剰にプレッシャーを感じさせないように、
「自然体」で周到なご配慮をお見せだった。

又、皇后陛下のおもてなしのご立派さは、輝くばかり。

多くの国民も、皇后陛下の卓越した存在感を、
目の当たりにしたはずだ。

私は以前、
「ご即位後は、これまでの天皇にはなかった(世界的な)
スケールでのご活躍も期待できるのではないか」と書いた
(『SAPIO』平成31年4月号)。

この度のトランプ氏来日の際の両陛下のお姿を拝し、
そうした期待が一層膨らむ。

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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