昨日の産経新聞「正論」欄、竹内久美子氏の
「我々は千数百年間も受け継がれてきた皇室のYを決して手放してはいけない」
という主張に対する、門下生メーリスからの
ご意見を紹介します!!
竹内久美子さんの考えに対し、Y染色体に関する私の考えを手短に述べたいと思います。
まず、生物学的に言ってY染色体は生物が生きていくのに全く必要ではありません。実際、人類の半分の人間はY染色体なしで生活していることから明らかです。むしろX染色体の方がずーーっと大事です。Y染色体にはただ、性別を決定するだけの遺伝子(SRY遺伝子など)があるだけです。たいした遺伝情報もありません。
雄と雌、どちらが先に誕生したのか?雌が先と言われています。旧約聖書とは逆です。
私の大学の生理学の教授は、「雄と雌、どちらが上か。明らかに雌です。」とおっしゃっていました。
発生学的な話になりますが、人も含め哺乳類はもともと雌の身体になるようプログラムされています。Y染色体を持っているがために、雄の身体になるよう途中で変更させられるのです。Y染色体の役割はせいぜいこんなものです。
大事なのでもう一度申し上げます。Y染色体は哺乳類にとって全く必要ではありません。性別というものを作り出すためにオプションで出てきただけの産物です。それをありがたく思う方がどうかしていると思います。Y染色体を守るのか、皇統を守るのか。火を見るよりも明らかです。
というわけで、男系原理主義たちはY染色体についてまったくの不勉強です。むしろ自分たちの無知をさらけ出しているようにさえ見えます。
(リンコーさん)
男系原理主義者が崇め奉っている「Y」とは、これです。
自称保守派は、三種の神器よりもコレが重要なのです!!
なお、竹内久美子氏は以前にも産経新聞の「正論」欄および雑誌「別冊正論」で「リベラルの男は睾丸が小さい」というトンデモ説を堂々発表、他にもナチスの優生思想に通じるトンデモ説を続々発表している人です。
皇統問題に限らず、産経はとっくにカルト新聞と化しているのです。
詳しくはこちら!
小林よしのりライジングVol.265
「“睾丸小さいとリベラル”世にも奇妙な『別冊正論』の世界」
小林よしのりライジングVol.269
「竹内久美子の睾丸トンデモ説とナチスの優生思想」
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