Yahoo!ニュースは、報道各社のほかにいろんなメディアと
記事配信の提携をしているけれど、
「ニュース」と名乗りながら、結局は、
「アクセス数が多くて広告収入につながるネタ」の順位が
上がって重用されるようになっているサイトだと思います。
アクセス数を伸ばすことに大きな役割を果たしているのが、
ヤフコメ(コメント欄)です。
私は個人的にヤフコメは閉鎖したほうがいいと思っているけど、
差別や罵詈雑言やカルトの呪文を書き込みたいネトウヨが
たくさんいて、それが、Yahoo!ニュースのアクセス数を
押し上げているわけです。
アクセス数が上がれば、広告収入が上がるという仕組みに
なっているから、Yahoo!ニュースとしては、ネトウヨが
反応する記事のほうがありがたいのではないでしょうか?
コメント欄による広告収入は、全体の1割ぐらいを占めて
いるという話も聞きました。
1割。10%です。相当な金額でしょう。
フジテレビ解説委員の平井文夫氏が男系固執派の妄言を
ばら撒く動画や、
小室圭さんのバッシングゴシップなどが目立つのも、
それがネトウヨの反応によって押し上げられているから
だろうと思います。
報道のプロが価値や優先の順位をつけて見出しを打つ新聞
とは違って、
ネットの世界を好きな人が価値づけ・優先順位を決定して
しまうのがネットの「ニュースを流しているサイト」!
Yahoo!ニュースの編集をされていた方の著書のなかに、
日本中、いや世界中の新聞が一面トップで
「コソボ独立」を報じているのに、
「Yahoo!ニュース」では、そのコソボの記事が、
猫動画や、サッカーや、ゴシップ記事の中に埋もれていって、
ほとんど読まれなかったという話がありました。
ネットの記事は報道各社が提供したものから作られているのに、
ネットの記事だけを見ている人は、社会の王道から切り離されていく。
Yahoo!ニュースはタコツボ・フジツボ製造機の役割を果たして
しまっているんじゃないかと思っています。