今日は「平成最後の日」の話題一色なのですが、産経新聞一面の「平成の終わりに」というコラムに、東京大学名誉教授の平川祐弘が「真直なる天皇の大きなる道」という文章を寄せ、
「新天皇の即位を祝し、天皇家のお歌を掲げ、皇室の弥栄を祈らせていただく」
「この御代替わりにあたり一人の民として謹みて祝意を述べさせていただく」
などと書いていたのには、思わずわが目を疑いました。
平川は、安倍首相が天皇陛下の生前退位を否定すべく作った「有識者会議」のヒアリングに呼ばれ、
「天皇は続くことと祈ることに意味がある。
世襲制の天皇に能力主義的価値観を持ち込むと、皇室制度の維持は困難になる。
退位せずとも高齢化の問題への対処は可能で、高齢の場合でも「摂政」の活用を認めればよい。
役割を果たせないから、それを絶対的条件にして退位したいという考えは、ちょっとおかしいのではないか。
世間の同情に乗じ、特別法で対応するならば憲法違反に近く、良くない先例となり得る。
休んでもらっても、象徴としての意義は後退しない。
英国のように、皇族による公務の代行を考えればよいのではないか。」(要旨)
という暴言を吐きまくった人ですよ!!
平川にとっては、
「皇室制度の維持は困難になる」
「憲法違反に近く、良くない先例となり得る」
という譲位なのに、それをなぜ祝えるわけ!?
平川は、天皇陛下に対して平然と「ちょっとおかしいのではないか」と言い放った、前代未聞の人物です。
天皇陛下が全身全霊をかけて取り組んでこられたご公務を否定、すなわち天皇陛下の人生そのものを全否定する意見を平気で述べた人物です!
天皇陛下はその発言にショックを受け、「やるせない気持ちになっていた」と、毎日新聞(2017.5.21)は報道しています。
陛下にそんな仕打ちをした大逆賊を、なぜ産経新聞はこの日の1面に起用した?
陛下への嫌がらせか!?
平川は、一体何を考えているのか?
自分の言ったことを片っ端から「なかったこと」にしてしまえる、自分の発言に一切責任というものを感じない、空前絶後の恥知らずなのか?
これだったら、「今でもご譲位には反対」と言っている八木秀次の方がまだマシです。
天皇陛下は今日、最後のお言葉で、
「即位から三十年、これまでの天皇としての務めを、国民への深い信頼と敬愛をもって行い得たことは、幸せなことでした。象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。」
とおっしゃってくださいました。
本当はろくでもない国民ばかりで、実際に傷つけられたことも数限りなくあるのに、そんな国民に「心からの感謝」をしていただけるなんて、申し訳なくて、もったいなくて、たまりません。
天皇陛下、本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。
今後はごゆっくり休まれることを、心よりお祈り申し上げます。