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笹幸恵
2019.4.27 00:35お知らせ

「平成」最後の「昭和の日」に。

私は戦争経験者の方々に話を聞く聴講会を
時々開催しています。
近現代史研究会、通称「PandA会」。
ふざけた通称ですが、中身はいたって真面目。
戦史に詳しい人もそうでない人も、関心を持って、
なおかつ経験者に敬意を払える方なら
誰でも聴講会に参加することができます。

次回聴講会は、4月29日(昭和の日)。
ペリリュー島からの生還者を
講師としてお招きしています。

ペリリュー島で中川聯隊長が自決し、
組織的戦闘が終了したのは昭和19年11月24日。
けれどその後も二年半にわたって、
日本の敗戦を知らずに洞窟に潜み、
遊撃戦を展開していた将兵がいました。
彼らは昭和22年4月(!)、最終的に武装解除に
応じました。その数、34名。
講師は、そのうちの一人です。
おそらく生還された34名のうち、お話が伺える
最後のおひとりでしょう。

ペリリュー島は「天皇の島」とも言われています。
敗色濃くなっていった昭和19年後半。
あちこちから負け戦の報告が届く中、
ペリリュー島守備隊の奮闘ぶりは
目を見張るものがありました。そのため、
天皇のご嘉賞(お褒めの言葉)は11回にも
及びました。
「天皇の島」と言われる所以です。

たまたまなんですが、
「平成」最後の「昭和の日」に、
「天皇の島」から帰還された元兵士に
お話を伺うことになりました。
こうして「令和」を迎えるのも
また感慨深いものがあります。

ご関心のある方、下記HPの詳細を
ご覧くださいませ。

近現代史研究会(PandA会)
http://www.panda1945.net/
笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

次回の開催予定

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