最近、刊行物でしばしば「平成天皇」
という呼び方を見かけて、驚く。
これは即刻止めるべきだ。一世一元制のもと、元号はその時代の天皇が
崩御(ほうぎょ)された後(!)に、追号(ついごう)となる。
明治天皇、大正天皇、昭和天皇、全てそうだ。
分かりやすく言えば、“元号”プラス“天皇”という呼び方は、
一般の「戒名(かいみょう)」に近い。
だから、ご存命中にそうした呼び方をするのは、
非礼の極み。ご譲位後も「上皇」陛下であって、
「平成…」とは決してお呼びしない。
改元後に、新しい天皇を「令和…」とお呼びしないのも、当然。くれぐれも注意すべきだ。
先日、某番組に出演する時、
事前に送って来た台本のナレーション部分にも、
「平成…」という言葉が出ていた。
なので早速、訂正すべき理由を伝えておいた。
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