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小林よしのり
2019.4.2 09:22日々の出来事

元号が嫌いなのは年寄りだから

テレビを見てるとリベラルを騙る左翼って、元号が
相当嫌いなんだな。
つまり西暦(キリスト歴)が好きでしょうがないらしい。
そこんとこが一番、馬鹿馬鹿しいのだよな。
一神教の感覚なんて分かりもしないくせに。

元号が皇帝の時間軸を由来にしていても、日本では天皇
が民衆を独裁的に「支配」していなかったから、時代を
区切る物差しとして、国民は天皇の人生を利用している
と思えばいいじゃないか。

若い者たちは70%以上が元号を好きになっている。
この現象を最近の若者は「保守化」していると言って、
片づける奴がいるが、それは違う。
ようするに元号が嫌いな奴って、年寄りなんだよ。

年寄りは「反天皇制」という左翼イデオロギーが身に
沁みついてるから、元号が嫌いなだけ。
左翼イデオロギーが外れた若者たちは、元号が好きで、
「平成生まれ」ということをアイデンティティーに結び
つけてしまっている者もいる。

これからは「令和生まれ」が出てくるから、彼ら、彼女
らは、今後「私たちも歳をとったな」「でも平成は良か
ったよな」などと懐かしがることになっていくだろう。
自分の年齢や世代を感じさせるのも元号の面白さだし、
その分、感受性が豊かになる。

新聞は元号を最初に書いて、カッコ括りで西暦を書く
べきなんだな。
わしは都合によって書き分ける。
しかし、元号に018(令和)を足せば、西暦になるって、
メチャクチャ分かりやすいな。
令和2年が2020年になるらしいぞ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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