皇位継承を巡る「男系」論者の
代表的なお1人は、憲法学者の百地章氏だろう。しかし、その百地氏も「万一の場合には、皇統を守るために、女帝さらには女系の選択ということもあり得る」(『憲法の常識 常識の憲法』94頁)と、注意深く述べておられる。もう1人の代表的な男系論者、八木秀次氏も以下のように“率直”に語っておられた。「正直に言えば私とて、女性天皇に絶対反対というわけではない。男系継承という道を探して、万策尽きた場合には女性天皇も女系天皇もやむを得ない」(『本当に女帝を認めてもいいのか』75頁)と。お2人とも、女性天皇、女系天皇を“絶対的”には排除されていなかった。「皇統を守るために…
女系の選択ということもあり得る」と。