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高森明勅
2019.1.24 22:43政治

産経新聞の「正論」

天下公認の安倍政権寄りメディア
「産経新聞」。
 
しかし、
今回の日露首脳会談に対しては
真っ当な評価を下している。
 
「北方領土返還につながる
具体的進展は示されなかった。
日露平和条約の締結交渉を進める
かけ声があったにとどまる」
 
「択捉、国後、色丹、歯舞の4島は日本固有の領土だ。
日ソ中立条約を一方的に破ったソ連が不法占拠した。
ロシアは4島を日本に返還しなければならない。
日本はこの法と正義に基づく立場を変えてはならない。
これなしに経済協力を先行させては、
ロシア側の思惑にはまるだけだ」
 
「領土とは、主権と国益の根幹にかかわる。
現在の世代が安易な理由で放棄していいものでは
決してない」
 
「領土を極めて重視するのがロシア人だ。
プーチン政権は、領土という主権、国益の原則で
ふらつく日本を侮り、強気に出ている。
これを中国や韓国が注視している。
尖閣諸島や竹島をめぐる問題への悪影響も懸念される」
 
「中露が米国と対抗している点や
中露国境の長さなども踏まえれば、
日露提携による対中包囲網の構築は、
日本側の一方的な願望に終わるだろう」
(1月24日付「主張」)と。
 
いずれも「正論」だ。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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