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高森明勅
2019.1.19 20:35日々の出来事

シニア割引

去年、皇太子殿下の最後の育樹祭を
「末端の端くれ」としてお手伝いさせて戴いた次男。
 
いつも仕事で忙しくしている。
 
先頃、珍しく何日か帰省した。
 
その1日、次男の運転で地元の映画館に行った。
 
2人分の料金を払って、チケットを渡すと、
「オヤジ、ちゃんとシニア割引を使った?」と聞く。
 
「そう言えば、そんな割引があったなぁ。
自分に引き当てて考えた事はなかったけど」
と答えると、
「いつまでも若いつもりじゃいけないよ」
などと生意気な事を言う。
 
私も、もうそんな年齢か。
 
若い頃には、
自分がこれほど長生きするとは思っていなかった。
 
次男と一緒に観に行った映画は
「ボヘミアン・ラプソディ」。
 
長男が「最後の20分は魂が震えた」と絶讚していた。
 
確かに心を揺すぶる作品だ。
 
『月刊Hanada』の花田編集長の年賀状では、
昨年本人が観た映画のベスト10で2位に
ランクインさせていた。
 
次男は作品が作品なので、
父子なのに周りから“恋人同士”
と間違われないか、気にしていたようだ。
 
些細な事を気にするヤツだ。
 
そもそもLGBTへの勉強が足らん。
 
…って、偉そうな事を言ってしまったが、
振り返ってみると、私がヤツの年頃には、
父親を映画に誘うなんて殊勝な考えなど、
まるで無かった。
 
画像:Muhammad suryanto / Shutterstock.com
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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