ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.12.22 10:29日々の出来事

しくじりは誰にだってある

「しくじり」は誰にだってある。
しくじった時は、さっさと撤回して、軌道修正すればいい。
たかがしくじりを高すぎるプライドや意固地が邪魔して、
撤回できない、軌道修正できない、それでは成長しない。
「個」が出来ていない証拠だ。

ライジングの流行語大賞に「謝ったら死ぬ病気」が入って
いたが、自分がそれに罹ってないかは常に自己点検しなけ
ればならない。

「ゴー宣道場」の門下生の中には全国展開を目指したい者
がいて、経済状態や時間の余裕がなくて、現実的にそこまで
付き合えない者もいる。
どっちも無理をせず、楽しめる範囲で「ゴー宣道場」に
参加しておけばいい。

関東の「ゴー宣道場」は、上意下達はなじまない。
ゼロから立ち上げて、試行錯誤を繰り返し、開かれた場で
議論しながら続けてきた歴史があり、いろんなトラブルを
乗り越えて残った者たちだからだ。
そもそも人数が少ないから、まだ直接民主制が成り立つ。
規模がデカくなったら代議制を取らねばならぬから、
透明性を確保した上意下達も必要になろうが。

全国どこでも同じ道を辿るかは分からない。
関西のカレーせんべいや九州のdaiは、指導力が必要かも
しれない。
関西の設営隊長はすでに替わっているし、頼もしい女性
たちが脇を固めているようだが。

ちぇぶさんは地方推進隊長として、今後もめっぽう明るい
キャラを活かして欲しいし、savaさんも使える人だと、
青山での設営のときに思った。使えるは失礼か?

ごっさんとカレーせんべいは全く違う個性だ。
どちらもわしは信頼している。
ごっさんは現場を大切にしつつ安定路線を行って欲しいし、
カレーせんべいは野心に燃えて欲しい。
カレーせんべいを信頼するのは、リスクを負う覚悟がある
からだ。
直接電話してトラブルを解決する度胸には目を見張る。

人の信頼を得るのは恐ろしく難しい。
信頼を得るには実力とキャリアと素直さとリスクを負う
覚悟が必要だ。

「ゴー宣道場」全国展開と言っても、それはわしが実力を
示し続けなければ目標にもならない。
わしの才能が枯れ、実力を発揮できなくなれば、あっと
いう間に他ならぬわしが信頼を失う。

『ゴーマニズム宣言』が終わったときに、一部の門下生が
夢に描いた「公論のためのカフェ文化」が残っていれば、
嬉しいのだが。
枯れ果てたわしがそこを訪ねてコーヒーを飲もう。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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