静岡の大学生門弟の道場感想をご紹介します!
昨日は道場お疲れ様でした。
今回は「移民と人権とナショナリズム」がテーマでしたが、多くの問題点が出て濃密な回だったと思います。
今回特に印象に残ったのは小林先生の仰った「日本に保守政党がない」という話。
なるほど、現状では立民や国民も自民・公明・維新と同じくグローバリズム推進派。
確かに、国会の議論の中でも政府の作った制度の不備や国会運営への反発はあったものの、大っぴらに「移民反対」という声は聞かなかった気がします。
「人権普遍主義」「人権国家主義」の話も納得。国家が崩壊し、内戦が続くシリアの真ん中で「人権は普遍だ~!我々の基本的人権を守れ~!」何て言っても無意味でしょう。
国家を維持する秩序=政府、それによって守られるのが人権なんだと思いました。
(そして政府が我々の人権を侵さないようにするのが憲法、でしょうか。)
「移民を受け入れないとして、最低賃金以上の人件費を払えない人手不足の企業はどうなる?」と論点も興味深かったです。個人的にはそういう企業は淘汰されて合理化を進めればいいのでは、と軽く思っていましたが、よく考えればこの考え方は新自由主義的発想なのですね。
非合理的な制度や慣習によって維持されてきた伝統もあるわけで、それを無視したら日本中が面白みのない画一化された状態になってしまう。
思えば今国会はグローバリズムの嵐だった気がします。
入管法改正で「移民」がさらに増え、水道法改正で日本の水道が外資に奪われる恐れが出た。漁業法改正で漁業に企業が参入し易くなった。もうメチャクチャですね…
経済成長、合理化を目指した先に何があるというのでしょう。
最後になりますが、山尾議員が仰った「与党の議員は選挙区に与えるができるが野党は「愛」を与えることしかできない」という話を聞き、我々有権者は「いつも地元に帰ってきてくれる先生」を選ぶのではなく、国会でしっかりと仕事をしてくれる代表者を選ばなけれならないのだと再認識させられました。
しかし悲しい哉、 今の民主主義ではそうしたことができていない。
そうした中で、このゴー宣道場が、良識ある市民としての先鋭に立つために必要な場なのだな、と思いました。
立憲民主党が誕生した時には、これで初めて日本に本当の保守政党ができると期待したものでした。
そう思ったからこそ、支持したのでした。
そういう人は、多かったはずです。
それが、1年経ったら、これ。
政治家は右の極端か左の極端しか目に入っていないようだけれども、良識ある市民は保守を望んでいる。
どうしたら、それを思い知らさせることができるのでしょうか。