外国人労働者の受け入れを拡大する
入管難民法の改正案について、
昨日質疑が行われた。
衆院法務委員会では、失踪した
外国人技能実習生について
法務省が調査集計したデータに
誤りがあったことを法相が謝罪。
しかし、そんな中途半端な実態把握で
よく法案を通そうと考えるね。
議論の前提が崩れているのだから、
もう一度、ゼロから考え直そうとするのが
常識だと思うけど。
働き方改革で、裁量労働制について
厚労省がとんでもない数値を
出してきたときとよく似ている。
官僚データは、政治家の直接的な関与は
なかったと言うだろう。
だけど忖度して、政権側に都合のよい
データにしようと、結果ありきの集計が
行われていた可能性はないとは言えない。
百歩譲ってそれがなかったとしても、こうして
官僚データのミスが発覚するのは、
十分な問題意識の共有がなされないまま
拙速に物事を進めようとしていることの証ではないか。
それなのに、与党は27日の衆院通過を目指すという。
議論なんかしてらんねえ、とにかく法案通す!
与党が通すといったら通すの!
集計データの誤りなんて些細なこと
気にしてらんないの!
めんどくさい野党なんかの言うことを
聞いている時間なんかないの!
通すといったら通す!!
今の与党のやり方は、万事これに尽きる。
しかも報道で流れた質疑の様子を見ていたら、
「(日本人の雇用に)影響がないような制度にする」とか、
労働市場の動向で「受け入れ停止はしっかり判断する」とか、
要するに法案は曖昧で疑問点が多いだろうけど、
ちゃんと運用するので信じてね、と言わんばかり。
とりあえず法案通して、あとはやりたいようにやる、
つまり恣意的な運用が可能ということだ。
「法治国家」のあるべき姿がないがしろにされている。
このままでは「民意“放置”国家」だろう。
次回道場のテーマは「移民と人権とナショナリズム」。
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