先日、第5回立憲民主党
「安定的な皇位継承を考える会」に参加した(10月25日)。その時は、皇室ジャーナリストの山下晋司氏のお話を伺った。講演終了後、私の質問に答えて戴いた。そのやり取りは以下の通り。高森「今上陛下が譲位された後、直ちに『皇嗣』になられる秋篠宮殿下が将来、即位を辞退されるという噂を聞いています。変則的ながら、その事は今の制度のままでも、理論上は可能だろうと思います(皇室典範第3条の解釈と運用次第。園部逸夫氏『皇室法概論』57ページ参照)。この点について、何かご存じではありませんか?」山下氏「それについて特別な情報は持っていません。でも私は、当然、辞退されるだろうと考えています。何故なら、秋篠宮殿下は皇太子殿下とお歳が近いからです(皇太子殿下が昭和35年のお生まれなのに対し、秋篠宮殿下は昭和40年のお生まれ)。皇太子殿下が将来、今回の前例を踏襲して、ご高齢を理由に譲位される頃には、秋篠宮殿下も既にかなりご高齢ですから」果たして…。なお拙著『私たちが知らなかった天皇と皇室』の訂正を1ヵ所追加。77ページ「皇位継承の順序」に「愛子親王」とあるのは勿論「愛子内親王」の誤りだ(“内”を追加)。
恐縮至極。