「ゴー宣〈憲法〉道場」『属国の9条』を読んでいたら、
わしにとってはすごく面白く、井上達夫氏はさすがに凄い、
法哲学者とはこうまで精緻に考え抜くものかと感心した。
ただこれって一般市民が読めるのだろうかという疑念が
どうしても生じてしまう。
そもそも「ゴー宣道場」の門下生はまったくの一般市民
よりは読書や考えることが苦痛ではない方だと思うが、
その門下生だって読んだだろうか?
コメントが載ってるから、買うだけ買ったが、読んでない
者がほとんどだと思う。
そもそも読んだとて理解できるか?
一般人って一週間のうち、たった1日ですら、家に籠って
読書にふけるストイックさを持っていない。
土日の休みがあれば、目いっぱい外出して遊んでしまう。
そういうタイプが多いのではないか?
『ゴーマニズム宣言』は漫画だが、それすら読めない
くらい脳を使うのが苦痛なのだ。
そんな一般人に「立憲的改憲」を理解させるというのは
超難問で、なんとか安倍改憲の無茶苦茶さを理解させる
方法はないかと、「ゴー宣〈憲法〉道場」を読みながら、
ずっと考えていた。
来年は安倍改憲の発議が行われるのかどうか、もっと
現実味を帯びてくるのかもしれない。
枝野氏は国民投票で「反対」すればいいと言ってるよう
だが、わしは無理だと思う。
国民投票になれば、「反対」で押し通す野党は負ける。
そのとき、代案を持っていたのに使わなかった立憲民主党
は、またしても鳩山・菅政権のときのようなウルトラ大失敗
をやらかしたという評価になり、最悪の評価となるだろう。
そして自衛隊明記の改憲は、日本にとって最悪の状況を
招くことになる。
もっと規模の大きい「ゴー宣道場」を来年は開催する
必要があるかもしれない。