「SAPIO」が不定期刊行になる。事実上、休刊だ。
『大東亜論』は次が11月2日発売、最後が来年1月4日
発売で、未完のままになる。
最後まで描き続けられなかった。
漫画としては、未完の作品はいっぱいある。
もう雑誌の年齢層は超高齢化していて、その老人層は
極右化・ネトウヨ化している。
若者が雑誌を読まなくなった。
「HANADA」「WiLL」のように極右化しなければ、
特に言論誌は生き残れない。
「新潮45」は極右化に舵を切ったとたん、杉田水脈の
LGBT差別文章と、小川榮太郎の差別補強文章で、
崩壊してしまった。
「SAPIO」は極右化を徹底しなかった。
まだ良心が残っていたから、少し右向きくらいで、
差別や排外主義を徹底しないで、必死で踏みとどまろう
としていたのだが、それが仇になって終わってしまった。
言論の世界は、極右か極左しかなくなっている。
極左雑誌の読者も老化は激しい。
極左雑誌はほとんど商売にならないのだが。
グラデーションの部分が理解できない読者(老人)が
圧倒的多数になったのだ。
極右の老人と、極左の老人しか、活字を読む人間が
いなくなった。
幸いにも、わしの読者は30代と40代が圧倒的多数で
ある。
ここを核にして、バランス感覚のとれた読者を増やして
いくしかない。