先日、読売新聞の取材を受けた。その時に、話題が来年の5月1日に予定されている「剣璽等承継の儀」に及んだ。同儀は国事行為として行われる。これに供奉(ぐぶ)する皇族は、旧登極令(とうきょくれい)附式に準拠して、今の制度で皇位継承資格を持つ男性皇族で、成年に達した方だけとされている。それだと、具体的には秋篠宮殿下と常陸宮殿下のお2方のみ(上皇陛下は特例法により皇位継承資格をお持ちではない)。今上陛下の時は、皇太子殿下をはじめ、秋篠宮殿下、常陸宮殿下、三笠宮殿下、寛仁(ともひと)親王殿下、桂宮殿下、高円宮殿下のお7方がおられた。畏れ多いが、それと比べると、何とも心細い光景だ。それでも国民は不安を覚えないのだろうか。それとも、誰かが何とかしてくれると、
のんびり当てにしているのか。