激痛やしびれに悩まされることは 減りつつあります。 上半身をまっすぐにして歩けるようになりました。 が、腰から左脚にかけて、 鈍痛がしつこーーーく残っている。 筋肉のこわばりのようでもあるし、 関節がきしんでいるようでもあるし、 筋を違えてしまっているようでもあって、 形容しがたい鈍痛が、ずっとついて回る。 外出するときは、お守り代わりに杖を持つ。 階段(とくに下り)が怖いので。 最近では街中で杖を持ったじいちゃんばあちゃんを 見つけては勝手に親近感を覚えている。 電車に乗るのも怖かった。降りたら降りたでまた怖い。 人の波に乗れないので、できるだけ端っこ(手すりあるし)を 選んで、「申し訳ない」と後ろの人に心の中で謝りつつ えっちらおっちらホームの階段を上っている。 けど、高校生の男の子がじつにスマートに 席を譲ってくれたりして、ホッとする。 社会に受け入れてもらえていると感じられるから。 そう。私はいま、弱者なのだ。 横断歩道の信号が点滅しても慌てない。 電車の発射音が鳴っていても飛び込まない。 エスカレーターも、今まではじっと運ばれるのが 堪えられなくてセカセカ歩いていたけど、 今はゆっくり乗って泰然自若。 ふふ、これが弱者の心の余裕というものか。 だんだんと図々しくなってきて、 優先席が空いていたら迷いなく座るようになった。 あるとき、杖をついた「弱者の私」を押しのけて シルバーシートに座った女がいた。 降りるまで、じーーーっと睨み続けてやった。 あんた、どう見てもどこも悪そうに見えないけど、 なんで優先席座ってんだよ。しかも私を押しのけて。 どういう了見なわけ?スマホ?スマホ出してるの? そんな元気あるなら立ってやれよ!このクソババア! みっともないと思わないの?そういうエゴ丸出しの生き方、 みんな見ているよ。外ヅラにも出るよ。ああ、そうね。 確かに化粧はしていても貧相でひからびた感じ。 それに気づかないんだからかわいそうな人だね、あんた・・・。 (あと5分くらい罵倒が続く) ふふ、これが弱者の心の怒りというものか。 今日なんか、診察の帰りの電車で、 大学生男子ふたりがファッションの話をして 盛り上がっていた。 「杖をついた弱者が目の前にいるではないか!」と 念を送ってみたけど、やつらにはきかなかった。 ついに私は杖で彼らの靴をブスブスと突きまくった。 肥大化しつつある弱者の権利意識をナメんなよ!!! 弱者って、強いぞ! (……まじで人格変わりそうだわ)
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