ゴー宣DOJO

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第77回 2018/11/11(日)14:00

テーマ:「『戦争論』以後の日本と憲法9条」

  • 第77回「ゴー宣道場」アンケート回答1

    11月11日(日曜)京都にて、第77回「ゴー宣道場」が開催された。 テーマは「『戦争論』以後と憲法9条」である。 基調講演は笹幸恵さんが自分の旧日本軍兵士たちへの取材体験を交え、思い入れたっぷりに話してくれた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆笹さんのお話は戦争論に始まって、おじいちゃんたちの戦争体験の話、卑怯者の島につながるというお話、どれも印象的でした。 「君たちは奴隷か? 私たちは奴隷と戦ったつもりは無い」というイギリス人の話は、全ての日本人に今も尚、つきつけられていると感じました。 (愛知県・37歳男性・高校教師) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 自虐史観・日本悪玉史観の左翼たちは、イギリス人の言葉に何も感じないのかね? 「私たちは奴隷です」と言うのかね? ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆笹さんでよかったと思いました。 それぞれの「戦争論」があるが、“おじいちゃん”たちの肉声を聞いてきた笹さんの実感のこもった感想に共鳴しました。(セクハラ攻撃にもめげず→笹さんエライ) あれから20年、独立が最高の価値というよしりん先生の悲願がますます遠のいている現状にまず暗然としました。 (兵庫県・61歳男性・囲碁教室経営) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「奴隷の平和でいいもん」と居直る国民ならいずれ滅ぶな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆笹師範の話に大学生の頃読んだ想いを重ねて拝聴しました。 〈戦争〉が絶対悪であり、〈平和〉至上主義が当然だった当時、「戦争論」は第一に〈戦争〉について多角的・多面的に捉える視点を与えてくれました。 第二に、生きるうえで尊重に値する価値とは何かを考えさせられました。 第三に、個人にあっては自分で判断すること、国家にあっては独立して主権をもつこと、これを地続きで考えさせてくれる一冊でした。 そのことを様々な旧日本兵の方々のエピソードをまじえて語っていただけたと思います。ありがとうございました。 (京都府・39歳男性・小学校教員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ すごく良い感想だと思う、これ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆小林先生の本→「ちゃんと読んでくれている人がいない」 同感です。 しかし先生の本はニーチェと同じで(哲学書と同じ)読む力が必要です。 20代で読んだ時の感覚、30代で…そして40歳を迎えて少し感覚が違います。 様々な本を300冊以上読まないと「自己」が確立しないとも言われた事があります。 自己が確立しないうちに読むと誤読してしまいます。 (滋賀県・40歳女性・会社役員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ そうなのかもしれんが・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆人間の闘争本能についての話にはうなずきました。 今日同伴の息子と娘は漫画の「北斗の拳」が好きだし、血沸き肉躍る感覚になったり、お祭り感覚や楽しさは人間にとっては否定できないものです。 極限状態だからこそわかりえる感情や物語への希求を、人間は捨てられないと思います。 (奈良県・44歳女性・調剤事務) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 人間の本性から目を逸らしていても仕方がないよね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆「卑怯者の島」のお話が出て嬉しかったです。 小林師範のご本の中で、一番好きなご本なので。 いまだかつて、こんなに人間臭い本があったでしょうか。 あらゆる本の中で、もう別格だと思います。 自分は、矢我隊長のように潔く生きて死にたいです。 (東京都・41歳女性・看護師) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これほどまでに理解してくれる女性だっているわけだからなあ。 希望がないことはない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆戦争論で変わらなかった部分として、ムラ社会が挙げられていましたが、(泉美先生も言及された)藤田嗣治と現在の安田純平の件はまさにムラ社会の犠牲者の典型例だと思いました。 また、戦争論は、真の民主主義国家になるための書であると確信しました。 (岡山県・21歳男性・学生) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 戦争論は、真の民主主義国家になるための書・・か。 21歳でここまで言える者もいるんだから捨てたもんじゃない。 一方に『戦争論』を悪魔の書のように思い込んでる者もいるのだから、開きが大きすぎる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆私は、「戦争論」を検証本(ファクトを積み上げた本)だとは思わなかったし、今も思っていない。 第一義的には物語りであり、やはり大東亜戦争肯定論だと思う。 ファクトチェックや検証は、祖父達の視線から見た当時の世界観(当時共有していたと事後的に想像し得る物語り)を描き切るために、極力実証的な描き方が必要になっただけだと思う。 つまり、同書は、事実を伝えたかったというより、事実を語れなかった人達(語らせてもらえなかった人達)の気持ち(思い)を伝えたかった作品だと、私は思う。 その気持ち(思い)とは、「あの戦争は正しかった」であり、レッテルで言えば「大東亜戦争肯定論」だと思う。 戦争論を読んだ夏に、実家の祖母(大正3年生まれ)に、「おばあちゃん、あの戦争終わった時、どう思った?」と聞いたら、「悔しかったよ」とむせんでいた。 (大阪府・43歳男性・自営業) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ なかなかの分析だ。 祖父たちの心情を憑依させて描いたのが『戦争論』だからな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆いつも思うのは、よしりん先生を批判する右や左の論客は本当に日本の事を真剣に考えているのでしょうか? 自分のムラを守るのが先で、どうすれば日本が本当の独立国家になれるのか、主権を回復できるのか考えないのでしょうか。。。それがいつも不思議です。 現実を見れば、ヒサンな状況はわかるはずなのに何を勉強してきたのか腹がたちます。 (大阪府・42歳女性・事務) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ いいなあ、女性がこういうナショナリズムを基底にした憤りを吐き出すのは心強い。 映画「チャーチル」の電車内の庶民のような爽快感がある。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆設営隊が以前よりも格段に活性化していたことに驚きました。 リーダーの方が優れたリーダーシップをとられているのだろうと思います。 また設営隊として参加されている方々一人一人がやりがいを感じているから、行き届いた道場運営ができているのだと思います。 とても良かったです。ありがとうございました。 (静岡県・42歳男性・旋盤工) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本当に最近の設営隊の団結力は「ゴー宣道場」の誇りだな。  
  • 第77回「ゴー宣道場」アンケート回答2

    京都「ゴー宣道場」アンケート回答の2です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆笹師範の魂のこもったご講演、お見事でした。 「価値ある死とは何か」「俺の日本はなくなった」「成功も失敗も、そこで終わりではない」等、様々な言葉が心に響きました。 自分と祖父(歴史)とのつながり、自分と国家とのつながりを感じられたように思います。 この感覚を確かなものにしていきたいと思います。 (静岡県・36歳男性・会社員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 祖父母の世代との連結が『戦争論』の目的だったから、そこが伝われば良いのだがな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆基調講演良かったと思います。 戦争経験者の声の紹介で、巡洋艦矢矧の海軍将校さんの声「じゃあ、あの時、我々はどうすればよかったのか?」というのは、大東亜戦争を簡単に批判しがちな現代人にとって反省させられるものでした。 (大阪府・38歳男性・会社員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今でも時代に巻き込まれて抵抗しない者が多数です。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆笹師範の基調講演でなるほどと思ったのが、「戦争論」がネトウヨ、ネトサヨを生んだのではなく、戦後平和主義の帰結が生んだのではないか?とのご意見です。 私は当時読んだ時、また今回改めて読み返しても、アメリカに対してはいつか一撃くらわさなければと思いましたが、中国、韓国に対してはかわいそうな国だなという印象でしたが、戦後日本人はアメリカに対する奴隷意識が抜けないんだなという思いです。 (大阪府・45歳男性・会社員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「『戦争論』がネトウヨ、ネトサヨを生んだのではなく、戦後平和主義の帰結が生んだのではないか?」 これは確かにわしも聞いてて、はっとしたな。 確かにその通りだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆冒頭の小林先生の、当事者になる気もなく、覚悟もない者に論評する資格なしとは、その通りだと思った。 最後の女性の質問は、自分も地方の田舎に居住しているので、人口が少なくなり共同体の維持が個人の負担になり得る時に、ゴー宣設営隊のように楽しんで共同体を維持する方策が必要だと思った。 (兵庫県・38歳男性・公務員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ どの共同体にも、誰か一人、責任と覚悟を持って踏み出す者がいなければならないんだけどね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆「戦争論」の出版によって、それまでの左翼優勢の空気が変わったと思う。 しかし、20年たっても「ムラ社会」やアメリカの属国で主権のない状態は続いている。 それは当然あるべきナショナリズムが無いからだと思う。 読んだ人でも、それが伝わらなかった人もいるが、少なくとも自分は大分、考え方が変わったし、今日、道場に来ている方は、大多数が戦争論を読んで変わったのだと思う。 (京都府・38歳男性・会社員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少なくとも自分は変わった、と言ってくれる人がいると、報われたと思えるよ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆歴史とは科学の側面がある、というのはその通りである、と思いました。 そして当然物語の側面もある。 科学の方法で得られた事実で「大東亜戦争」の戦いぶりの物語を構築した業績は素晴らしい。 あの頃、そういう物語は望まれていた。 しかし誰も語る勇気がなかった。 (京都府・51歳男性・公務員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ こういう意見は、どのメディアにも紹介されないんだよね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆小林よしのり軍、入隊します。(笑) それくらい現在の状況が危機的なのが分かります。 自称保守の方など達は目をそらしているだけなのか、ホントにアホなのか、何故分からないのか、不思議で分かりません。 (徳島県・44歳女性・主婦) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 健全な女性はやはり「ゴー宣道場」にはいるんだな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆第二部の初めで倉持氏が、自分ができる事があるのかという人が多くいるという事や、1人1人の活動が国会に影響を与えることができているのは希望の持てるお話でした。 このゴー宣道場の活動が実っていることは、とてもうれしく思います。 (大阪府・27歳男性・会社員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 国会に影響を与えるのは大事ですね。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆高森師範の「日本で最も個が強いのは天皇陛下」というお話が心に残りました。 「個」は「公」の中で育まれる、その公の体現者たる陛下が最大の「個」を発揮なさっておられるという理論に、深く納得しました。 私も陛下の1万分の1でも見習って、公の中で個を強くしていきたいです。 (福岡県・29歳男性・webサイト制作) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 天皇陛下は苦しいだろうな。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆一言でいえば、「直視しろ」その一言に尽きる気がしました。 戦争のことも、戦後の奴隷状態のままの「平和」のことも、何もかも自分の〈私〉に都合悪いから見ないふりをするのではなく、“本当のところ”を直視する勇気を持たねばならない。 それが日本人の大きな課題だと思いました。 アメリカの言いなりを続けるネトウヨも、憲法9条に守ってもらおうとするサヨクも、自分達の弱さ・ずるさを直視できていない点で一緒だし、日本人は自分達の民主主義への不信をのり越えていかねばならないと思った! (京都府・39歳男性・小学校教員) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ほとんどの日本人は欺瞞的で、自己を直視できないから、「ゴー宣道場」の参加者は勇気があるのかもしれない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ◆冒頭の安田純平さんバッシングの「自己責任論」の歪さについての話が、最後の日本人の「個」の弱さ、同調圧力の強いムラ社会にとらわれてしまう話としてつながってくるのに圧倒されました。 戦争論のテーマ、「個と公」は未だ日本人の課題としてあらゆるものにつながっていることがよく判りました。 アメリカの下の奴隷の平和に甘んじているのも、過去の戦争を自らの立場で総括できないのも、個が弱く公が成り立っていないため。焦りを感じます。 (京都府・37歳女性・専業主婦) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本は八つ墓村的な因習がまだ残っていて、ネットで再生産されている異常な状態ですね。 「個が弱く公が成り立っていない」その通りです。 アンケート回答、以上です。 次回は12月9日、「移民と人権とナショナリズム」で議論します。  
  • 第77回 『戦争論』以後の日本と憲法9条

  • 第77回 語らいタイム

11月11日(日曜)の「ゴー宣道場」は初の京都開催!
テーマは「『戦争論』以後の日本と憲法9条」です。

誰もが基調講演は小林よしのりがすると思っているでしょうが、実は違う。
著者が自著を語ると議論が拡がらない恐れがある。
基調講演は笹幸恵さんに任せます!

〇笹幸恵は小林よしのりの『戦争論』をどう読んだか?
どの章に共感し、どの章に疑問を持ったか?
〇自分が取材して来た戦争体験者の話と『戦争論』の間の整合性や齟齬について。
〇笹幸恵は大東亜戦争をどう見ているのか?
『戦争論』は大東亜戦争肯定論で描かれているが、これをどう思うか?
〇戦前の日本、軍部と日本兵が行ったことは悪とする自虐史観についてどう思うか?
〇左翼は小林よしのりの『戦争論』が今日の右傾化を招いたと言うが、これについてどう思うか?
〇日本の無残な敗戦の結果が憲法9条を生んだが、戦後日本人の平和主義と憲法9条について。

この基調講演は、笹師範の戦争に対する哲学を問うものになり、他の師範から異論・反論を生む可能性もあり、議論を活性化させることに繋がるでしょう。

第二部では参加者を交えて、『戦争論』の大議論を深めていきたいと思います。

『戦争論』発売から20年、京都に集結する関西方面の人々のために、「死者を交えた民主主義」に挑戦してみよう。
応募締め切りは10月31日(水曜)だ。

 

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