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泉美木蘭
2018.9.23 14:33日々の出来事

もしも笹さんがスウェーデンにいたら…

門下生メーリスで出ている、
「属人化」の対義語の「標準化」って、仕事をマニュアル化
したりして、誰でもできる業務にするということ?
それって社内のデータ処理とかのソフトを作ってる会社が
商品を売るために普及させた言葉だと思ってたよ。
情報やデータを共有したり、業務内容を改善して、
仕事がはかどるようにする、というのは
わかるけど、
お客さん商売の営業とか、
「やっぱりこの人でないと」という信頼がベースになった
仕事はたくさんあるだろうし、「
属人的」なことを、
ただただ悪いことのように言い切ってしまうのは問題あるん
じゃないのかなあと。

ところで数日前、笹さんから、
腰が伸ばせなくてヤンキー座りになったまま、
納品に使うような台車の上に乗っかって、
「これから病院」という写真が送られてきた。
もはやネタにして笑うしか気を楽にする方法がない
という
状態に、気の毒やらおかしいやら…だったけど
まだ大変そう。
生放送もありますし、無理しないでくださいよ~。

配信されているライジングで、
男女平等イデオロギー国家・スウェーデンについての
記事を
書いたあと、
またじっくり、元在スウェーデン大使館、
デンマ
ーク大使館などを経た方の本を読んでみた。

子どものころから個人主義、合理主義、完全主義を
徹底して植え付けられて育つスウェーデン人は、

「仲間・友達」とみなせば家に呼んで食事をふるまったりは
するけれど、基本的に子供、老人ふくめ、他人に対しては
冷淡なのが普通。

バスに乗ろうとして転倒した妊婦が、手を差し伸べられず、
そのままバスに置いていかれたり、
車にはねられそうになって転んだ女性のところに運転手が
駆け下りてきて「自分の責任だと認めるか?」と確認したり、
夕方、ガラスで足を切って、救急車というほどではないが、
血が止まらないので、近くのドラッグストアへ救急用品を
買いに行ったら「閉店時間だから」とあっさりシャッターを
閉められたり、
びっくりするような国民性が書かれて
いた。

腰を痛めて路上で苦しむ笹さんを見て、
日本人はそれが他人でも、心配して
声をかけるけど、
スウェーデンではそうはいかないということだ。
私には合わないよお……。

医者も同じで、情緒的な交流はほぼ皆無。
そういうのはあくまでも
日本の特徴であり、
まったく感性が違う日本人に、そのような北欧賛美や
憧れを取り入れようとするのは、大間違い。
ということだ。

みなさん、次回道場、重要ですよ。ご参加を!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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