ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2018.9.23 12:16日々の出来事

信念という名の面子・意固地

『おぼっちゃまくん』を考えているのだが、今のところ
ダメです。アイデアを考え、捨て、考え、捨ての段階です。
大人の文芸誌に描いているのだが、子供漫画の無邪気な
テイストは捨てたくない。すごく悩みます。

しかしなんで「原理主義者」がこんなに生まれる時代に
なったのでしょうね?
「男女平等原理主義者」とか、「男系原理主義者」とか、
「LGBT差別原理主義者」とか、とうとう「ワークシェア
リング原理主義者」まで出て来ました。

なんでこんなに「単なる一つの考え方」を「絶対の真理」
と思い込み、「原理主義」に凝り固まり、「おのれの信念」
にしてしまうのでしょうか?
その信念が単なる強情であり、意固地であり、頑迷固陋に
過ぎないかもと、なぜ自分を相対化してみる視点が育た
ないのでしょうか?

あくまでも「ゴー宣道場」は「公論」の場です。
面子にこだわってたら「公論」なんか目指せない。

わしは歳をとってきたから、今後ますます「面子」を捨て、
自分の中の「意固地」を打ち砕き、それでも価値相対主義
には陥らず、価値の順列を明示しながら、「公論」を
目指そうと思います。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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