9月8日、仙台から一旦、帰宅。
準備をして直ちに高森稽古照今塾へ。塾の後の懇親会が充実し過ぎか。妙な経緯から私の日本神話論のエッセンスを語る。スサノオは何故暴れたのか?そこに神話の全体系を読み解く“鍵”が潜んでいる。更に学生時代の武勇伝(?)も。東映の「不敬」映画に抗議して、上映中の作品なのに、あるシーンを丸ごと削らせた。全国に技師を派遣したので、映画会社としては大変な出費だったろう。あの時、「東京の本社に抗議しているうちは大丈夫だが、京都撮影所に乗り込むのはヤバイ。関西に入ると、冗談抜きでY組に拐(さら)われかねない」と親切に忠告してくれた人も。でも勇気を出して京都に赴いた。だからこそ、最低限の成果は手に入れる事が出来たと思う。東映は途中、金銭で解決を図ろうとする気配はあったものの、手荒な真似をしなかった。何よりY監督の誠実な対応には敬服した。私にも人並みに向こう見ずな若き日があったのだ。9日、毎日新聞出版刊行本の校正を済ませる。10日、「ミス日本コンテスト」50周年記念ムック用のインタビュー。11日、SBビジュアル新書の「はしがき」を書き上げた。再校にもざっと目を通す。私の著書としては初めての横組み。不本意ながらやむを得ない。そういえば、既に校了したPHP研究所の監修本も横組みだった。12日、出雲へ。14日まで神職養成機関の大社国学館で2泊3日の集中講義。少数でも熱意のある学生に教えるのは楽しい。隙間を見て再校の作業の続き。14日が締め切り。出雲から帰って羽田空港の近くで渡す約束になっている。だから出雲滞在中に仕上げる必要がある。だが出雲では昼間の講義の後に、地元の神職さんとお酒を飲む約束もある。私はお酒が大嫌いという訳ではない。どちらの約束も大切。
厳しい。