『ゴーマニズム宣言』で描くべきことが、次から次に
浮かび、手が追いつかない。
毎週連載になったら、ますます脳の回転が冴えてしまい、
描くことが増えていく。
去年までのわしは何をしていたんだ？
はっきり言って、さぼってたんだろうな。
描き下ろし単行本を制作したことは良かったが、
締め切りがないのに甘えていた。
余った時間でテレビの討論番組に出たりして、知名度
ばかり上がってしまい、活躍してる気分になっていた。
タイムマシンがあったら、去年のわしに、ボケッと
してるんじゃない！と叱りに行きたい。
わしがボケッとしてたから社会全体が歪んでしまった。
これからは真面目に家に閉じ籠って描きます。
昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」（光文社）にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」（扶桑社）にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」（幻冬舎）にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。
