「電力インフラが直撃を受けた」 昨日の読売新聞の社説の見出しである。 自然災害に対するインフラの脆弱さが 浮き彫りになったとして、今回の 北海道地震の様々な被害を取り上げている。 で、長時間にわたって大規模停電に陥ったのは、 道内の電力供給のほぼ半数を担う 苫東厚真火力発電所が緊急停止したのが発端、と。 そしてこう続ける。 「東日本大震災後に停止された柏原子力発電所の3基が 稼働すれば、供給力は200万キロワットを超える。 原発が稼働していないことで、電力の安定供給が 疎かになっている現状を直視すべきだ」 なんだ、結局は産経と同じ主張か。 ところが、次の見出しがこれだよ。 「地震リスクを忘れるな」 活断層が見つかっていない場所での巨大地震は 想定外だったこと、6月の大阪北部地震も含めて 国内のどこでも地震リスクがあることに触れ、こう結んでいる。 「災害列島に住んでいる現実を忘れてはならない」 おいおい、原発が停止していることを批判しておいて、 地震リスクを忘れるな? 災害列島に住んでいる現実を忘れるな? 忘れているのはどっちじゃーーーーいッ。 社説を書いた方よ、 東日本大震災を忘れるな。
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