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高森明勅
2018.8.28 15:09その他ニュース

国民と歴史

先日、紹介した「記憶」を巡る小泉今日子氏の一文。
 
そこでの「私」「自分」を“国民”に置き換えると、
殆どそのまま「歴史」への洞察と言い得るのではないか。
 
「私の心の中に詰まっている様々な記憶は過去からの優しい風のように、
今の私を慰め、励まし、奮い立たせてくれる。
良い事も、悪い事も全部が愛しい大切な思い出。
私の記憶は私が私であることの証明みたいなものだ」
 
「自分のことを好きだと感じることは簡単そうで難しい。
生きていれば次から次へと新たなステップを超えなければ
ならないから自分を見失いそうになる。
大切な思い出はそんな時、頼もしい道標になってくれる」
 
 
いかがだろうか。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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