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泉美木蘭
2018.8.9 14:18日々の出来事

もっと考える自由を奪われたい人達

「国が滅んでも憲法9条を守れたらいい」
なんて寝言を言ってる人には、なんでみんながあなたと心中しなきゃいけないんですか、って言いたいよ。

前から思ってたけど、そういう人って、憲法9条を『天空の城ラピュタ』の飛行石かなにかと勘違いしてるんじゃないの。
9条さえあれば王国の高度な文明は再興するんですか。
あんたは九条家の血を引く王の末裔ですか。

ひょっとして、シータですか?
リュシータ・トエル・ウル・キュージョーですか!?
「バルス」の代わりに、「侵略戦争の中心で9条を叫ぶ」とかやめてくださいよって感じ。

ところでネトウヨ分析の原稿をがりがり書いていて、「ちょっとネトウヨっぽくなりかかってるふわふわした人」には何かのきっかけになりそうだけど、先は思いやられるなあ。

物事を幅広く検証できない視野の狭さ。
0か1かの乏しい選択肢を結びつけるだけの短絡さ。
間違いを認めることが痛くて自己分析から遠ざかる現象。

おまけに、いまの世の中、「生態系(自社サービス)のなかに囲い込む」というのが商売の潮流になっているように見える。
その生態系に暮らす人々には、悩まず・考えずに済むようなサービスが湯水のように提供されていく。
それが、安楽に暮らしたい人々の求めることだから、当然、繁盛の鉄則になっていく。

自分の求める堕落を実現させてくれる身近なものに支配されて、それを喜ぶ。

誰か僕らのなかから、もっと考える自由を奪ってくれるものを発明してよ、と。
これじゃ、権力による上からの支配に警戒心なんて持たなくなるはずだ。

全力でこう訴えたい。

バルス。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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