週刊新潮に函館地検のトップになった 女性の記事が載っていた。 山本真千子検事正。 彼女は財務省の佐川前理財局長をはじめ 森友学園に関する文書改竄に関わっていた職員を 全員「不起訴処分」にした大阪地検の特捜部長だ。 記事によると、今回の異動は明らかに栄転なのだとか。 「官邸の顔色を窺った最高検の指示通り、 (佐川氏らを)不起訴にした論功行賞」だという。 諸悪の根源は内閣人事局だ。 官邸にすり寄った人間に対するご褒美人事がまかり通り、 権力の都合によって真実が歪められている。 佐川氏も国会の場でしっかり権力を擁護して、 国税庁長官の椅子を用意してもらっていたし、 辞任して告発されたって「不起訴処分」になるのだから、 もはや怖いもんはないだろう。 ご褒美人事といえば、昭恵夫人付だった谷査恵子氏は ノンキャリなのにイタリア大使館の一等書記官だ。 目の前に「人事」というニンジンがあったら、 それに目がくらんで、自らの正義も、誠実さも かなぐり捨ててしまう人間がいる。 そのニンジンというご褒美、恥ずかしいほど あからさまなのだけど、それにすら 気が付かないのだろうか。 よほど客観性がないか、 あるいは「自分にだけは許される」という 何かの特権意識でもあるのかもしれない。 特権意識といえば、「俺は何をしても許される」とばかり、 女性の人格も人権も踏みにじる、権力べったりの ジャーナリストもいる。彼もまた、逮捕状まで出ていたのに 不起訴になった。 権力に近い人間は得をする。 権力にすり寄った人間はご褒美を与えられる。 権力側の人間なら、何をしても許される。 一体これのどこが「美しい国」だ!? あろうことか今年から小学校では「道徳」が 正式な教科になっている。 こんな社会で、こんな大人のふるまいの前で、 何をどう教えろというのか。 まるでブラックジョークだ。 おかしいだろ。 おかしいだろ、この国は。 何が道徳だ。 何が美しい国だ。 ふざけんじゃないよ。 腐った人間ばっかりじゃないか。 ・・・脳みそ沸騰して、 電車を乗り過ごしてしまったじゃないか。
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