雑誌も単行本も還暦以上をターゲットにしなければ
売れない。
貯金があって、年金暮らしで、余暇があって、
活字が読める層といえば、もはや還暦以上。
漫画だって「ビッグコミック」までいけば、
読者層は70代かもしれない。
したがって、雑誌は健康記事が売れる、食べては
いけない国産食品リストが売れる、死ぬまでSEX
が売れる。
単行本は老人本ばかりで、死は恐くない、終活の
すすめ、孤独は恐くない、健康は大事、長生きする
方法が売れる。
雑誌を読む下限が40代くらいで、「FLASH」や
「SPA!」の読者層になる。
20代になるともう活字が読めない。
せいぜいネットの短文くらいしか読めない。
情報はすべてスマホからになっている。
情けないことに定年退職した老人たちも、暇がある
からネットに嵌り出して、ネトウヨになってしまう。
老人は「WiLL」や「HAHADA」や「正論」などの、
自己肯定、自己慰撫史観に嵌っていき、余った時間で
ネットでネトウヨ記事を貪ってしまう。
かくして若年層から老人層まで、思想する知力を
無くし、人間が劣化して、国家が迷走する。
若者から老人までが、劣化老人と化してしまう
時代である。