北朝鮮を巡る情勢は、いよいよ「安倍首相の出番」。
つまり、日本が北朝鮮に巨額の資金提供を行うステージに、
移りそうだ。
北朝鮮は、米朝首脳会談を自分に有利に運ぶ為に、
予め中国にしっかり取り入った。
中国を後ろ楯にした北朝鮮に対し、
アメリカは早速「安全の保証」を約束した。
今度は米朝の“良好”な関係を背景に、
日本から資金を引き出すのが予定の順番だ。
だから「拉致問題は解決済み」とは言わなかったし、
「安倍首相とも会う」と言い出した。
全て北朝鮮のスケジュール通り。
しかし、「対話でなく圧力を」と繰り返し訴えていた
安倍首相も、もはや断れない。
アメリカに梯子(はしご)を外された以上、
これに飛び付かざるを得ないだろう
(内閣支持率の回復と9月の自民党総裁選対策を
睨〔にら〕んで!)。
「金正恩は父の死後、父ができなかった日本からの
過去清算資金を取ることで、父の権威を乗り越えたいと
考えていた、という内部情報がある。
…トランプ大統領の立場では、
自分が金正恩氏と行うディールの中に
日本が出す資金を見せ金として組み込んでいるのだ。
トランプ大統領が拉致問題を取り上げたのは…
自国の財布は開かず、かわりに日本の資金を
ディールに使おうとしているのだ」
(西岡力氏)
残念ながら、安倍首相は米朝の思惑通りに
動く事になりそうだ。
既に、今井尚哉首相秘書官が
「拉致問題を10兆円(!)で解決する」
と嘯(うそぶ)いている、という話も伝わっている。
同胞を拐(さら)った犯罪国家の独裁者と笑顔で握手し、
巨額の血税を貢いで拉致問題を「解決」して“戴く”
ーという考え方なのか。