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小林よしのり
2018.6.5 09:49日々の出来事

理想の宿でカンヅメしたい

最近は必ず睡眠時間が4時間か5時間。
6時過ぎると室内の温度が上昇して、寝苦しくて目が覚める。
自分でクーラーを入れても、いったん目が覚めたら、
仕事のことが頭に入って来て、脳が勝手に起動し始める。
すると時間がもったいないから、すぐ書斎に入って、
仕事を開始する。
そして昼間に眠気と格闘するために、毎日ユンケルを飲ま
ねばならない。
体にいいのかどうか分からんが、眠気が大嫌いなのだ。

今朝も7時前に起きて、『大東亜論』のコンテの続きを
描いていたが、腹が減っても手を止めることができず、
9時過ぎでようやくコマの割り付けが終わり、
今からネームを入れていく。
朝食はまだ採っていない。

夏になると、ホテルでカンヅメしたくなる。
適温でクーラーが効いてるから、朝、暑くて目を覚ま
すことがなく、7時間の熟睡ができる。
起きたら電話一本でルームサービスの朝食がやってくる。

ただし、ホテルのルームサービスはマズくて、毎日、
同じ味がするから、たちまち苦痛になる。
しかも机と椅子の高さがあってないので、背中や腰が
痛くなる。
その上、照明が暗すぎるから、目が悪くなる。

観光客用のホテルばっかり建てないで、わしのような
仕事のために泊まって、一日中、部屋にこもる者の
ためのホテルを作ってくれないものだろうか?

昔の文豪は、温泉地の宿に何日も宿泊して、執筆して
いたようだが、食事はどうしてたのだろう?
宿の人が毎日、3食、違う食事を出してくれたら、
夜は温泉に入って寝られるから最高だろうがな。
机と椅子の按配、照明の明るさ、朝の完全遮光カーテン、
クーラーの適温維持、3食のバラエティー豊かさ、
そして温泉、以上がそろったホテルか旅館があったらなあ。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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