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泉美木蘭
2018.4.19 12:07

写真と女性と

うちの店の本の仕事であちこちインタビューまわり。
先週から写真家の方を訪ねるシリーズになっていて、
今日は篠山スタジオへ。
サービス精神の塊のような方で、頭の回転がはやくて面白く、
何回も笑わされてしまった。

「篠山紀信」という名前が世界的に有名になった時に広まった
ヌード写真のモデルのひとりが、うちの店の関係者でもあって。
当時は、女性がヌードモデルになるなんて、絵画ならあるけど
写真ではあり得ないという感覚が強かった時代で、
どんな風に次々と撮っていったのかという話がおもしろく、
脱いだご本人からもいろいろとご意見が飛んで、
ちょっと掛け合い漫才みたいなやりとりもあり、楽しかった。

昔の写真集をわざわざ出して見せてくださったんだけど、
江波杏子さん、青木エミさん、美輪明宏さんとそうそうたる方が
撮られていて、なかでも若かりし日の黒柳徹子さんのヌードには
かなり驚いた。綺麗だ。

今週は、週末にまた別の方の写真展にうかがって、来週からは、
イラストレーター、デザイナーのシリーズ。
いろんな作品と人物像に触れながら、表現の源泉がどこから来る
ものなのか、否応なく思いを深めることになっている。
そうすると世の中の風潮が、「まずいな…」とまた思えてくる。
今のタイミングにこの仕事ができることは、
自分にとって相当に
貴重な体験なんだと気がついた。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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