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泉美木蘭
2018.3.26 07:52

フジ産経のフェイクがひどすぎ

フジテレビと産経新聞の安倍夫妻擁護があまりにひどすぎる。
トッキーが書いている通り、今朝の産経新聞は、完全にフェイク。
「昭恵氏言及前に売却方針」って、

そら、売地なんだから、
ずっと売却方針の土地ですけど?


「安倍昭恵首相夫人について言及する7カ月前から、
近畿財務局が、売却を前提に森友側に土地を貸し付ける方針を
固めていたことが25日、決裁文書の記載から分かった」って、

そら、国が売却先を公募して、そこに申し込んだのが
森友学園ですから「売却を前提」に交渉がはじまって
ますよ。
不自然な値引きに至っていくのは、その後、昭恵夫人
の存在があからさまになってきてからのこと!

まずは賃借後の購入でOKか、というライトな交渉があり、
しかし、だんだんと経営方針に問題があるんじゃないかとか、
大阪府からの認可が下りるのかとか、籠池氏とのやりとりの
経過に不信が生まれたりするわけですよね。

で、急に神風が吹いたのが、昭恵夫人との関わりですよ。
そこから苦悶の値引きストーリーが編み出されてゆき、
事実がスクープされると、今度は公文書改ざんへと発展し、
そのしわ寄せの結果が、職員を追い詰めて自殺させるところ
に至っているんじゃないですか!

フジテレビはフジテレビで、昨夜の「Mr.サンデー」、
橋下徹氏がずいぶん持ち上げられて登場し、
「官僚が政治家に忖度するのは民主主義」なんてむちゃくちゃ
なことを言って、官僚を「公僕」でなく「政治家の下僕」と
見る暴論
を展開。

「巨大な組織を動かすのには、人事権で動かすしかない」
北朝鮮だったら『言うこと聞かなきゃ殺すぞ』で終わりますよ?
それ日本でできないんですから。人事権で動かす、予算で動かす
のは当たり前ですよ」


なんて、独裁者側に立って安倍夫妻の弁護士として振る舞って
いました。
この件については、ライジングの原稿に書いたので明日配信の
予定です。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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