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泉美木蘭
2018.3.13 15:42

こんな壮大な改竄、官僚が自主的にやるかよ

森友決裁文書、全78ページすべて読み終えたけど、
籠池氏のあの手この手の交渉はさることながら、
担当職員の味わい続けたジレンマの過程があまりに
事細かに綴られていて驚いた。

昨年、自分の作った森友疑獄年表と照らし合わせると、
「だからあの時、まだ国有地なのにボーリングできたのか」
「そのボーリングの結果がここで効力を発揮したのか」
などよくわかった。

大阪の私学審から認可妥当の答申が出る過程も、あわせて
もう一度検証しなければならないし、
さらなるゴミが出て弁護士が値引き買い取り交渉に来たあと、
近畿財務局と大阪航空局の中で、対応を検討したと書いてある
が、その詳細も明らかにしてほしい。

また、膨大なゴミの処理に、土地の値段を上回る予算などとても
つけられないとなって、建設業者に「場内処分の方向で」と伝えた
会議の記録があるはずだ。それも出してほしい。
その話を毎日新聞に証言した業者は、翌日に変死している。
死者は1人ではないのだ。

しかし、これだけの量の「ヤバい部分」を削除させられて、
文書の前後のつじつまが合うように文章の書き換えを
させられた職員は、さぞ苦しい思いをしただろう・・・。

そして、よくもまあこれを「書き換え」なんて生易しい表現で
出して来たもんだね。
完全なる改竄、隠蔽だよ。
こんな壮大な公文書改竄、官僚が自主的にやるわけないよ。
そして、「佐川元理財局長の答弁にあわせて」ではなく、
籠池氏の証言にあわせて削ったのではないのかな?

これ読むと「籠池さん、やっぱりちゃんと証言してたんだ」
とも思えてくる。

いろんな人物の名前が登場するけど、
やはり、その影響力の強さをきっちりと書き込まれているのは、
安倍昭恵だった。だめだよ、これは昭恵さんから話を聞かなきゃ。


泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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