きょうは届くかなあ、新堕落論。
最近、経済学者の本ばかり読んでいる。
経済というものが、私が思っていたような「経済学」という
数式の並ぶ専門的な世界ばかりではなくて、
思想・哲学・宗教観と結び付けた形でも語られていることが
やっとわかって、すごく面白くなったからなんだけど。
いかんせん、数式みたいなのが出てくると、自動的に眠く
なってきて、気付いたら白眼剥いている始末。
ダニエル・コーエン、フレデリック・ロルドン、
トーマス・セドラチェク、ロバート・ライシュ…って
気になった人をあれこれ読んでみたけど、おおむね、
日本がいま躍起になってやろうとしてることって、
もうとっくに周回遅れで結末が見えていて、
「先進国のくせにまだ気づいてないの?」みたいなレベル
だな。いつまで「経済成長だ!」って言い続けて歩くんだろ。
全然経済成長できてないわたしは、このごろ心がめげそうだ。
確定申告のせいもあるけど、気が付いたらお金のことばっかり
考えている。
このままじゃ3月が赤字になるかも、とか
この仕事とあの仕事やって、これを買ってあれを我慢すれば
なんとかトントンだ、とか
そんなに出費がないほうだし、まだ心配はしなくていいのに、
口座の残高を何回も何回も確認しちゃったりとか。
いやになっちゃう。
最近、寝しなの楽しみにしてるのは、東京大学名誉教授で天文学
の先生が講義してくれるオンライン講座。
観測的宇宙論という、観測データにもとづいて宇宙の姿について
研究する学問なんだけど、いつも風景として見ているのに、
全然知らなかったことを入門者向けにいっぱい教えてくれて、
テキストもそろうので、あまりに面白くてすっかりはまって、
昨日もちゃんとテストを提出してしまった。
太陽は、輝いていないと自分の重力で潰れてしまうなんて、
はじめて知ったよ。
テスト提出してレポート書いて修了したからって、別になにか
資格が得られるものでもないけど、なんせ無料公開なんだもん。
これ、その先生が講座で解説しながら紹介されていた、
仮想宇宙旅行の動画。
https://www.youtube.com/watch?v=AXHPeX8hz8s&pbjreload=10
天文学者が、現在観測されている本物のデータを入力して
作ったもので、地球からオリオン座に向かって飛び出して、
銀河系を抜け出していく。
年末に「NASAが公開した宇宙の音を聞いてる…」と言ったら、
笹さんに「大丈夫?」と心配されたから、学問に至ってみた。
見上ーげてーごらんー夜のー星をー…では飽き足らず、
執拗に宇宙に迫る私。たのしいぜ。