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泉美木蘭
2018.1.27 16:10

奴隷の平和は、侵略戦争と地続きだ

報道特集、録画で見た。
日本会議の「自衛隊さんありがとう」の歌にはため息が出た。

「地震、津波、噴火…自衛隊は命懸けで私たちを助けてくれる、
素晴らしい活動をしてくれていますよね!」
「憲法に書き込んであげて、名誉を守ってあげましょう!」

もしも発議されたら、この手の庶民の情に訴えるCMがガンガン
流されることになるんだろう。

一方の護憲派の言い分は、
憲法第18条「奴隷的拘束及び苦役からの自由」に反するって、
自衛隊は苦役なんですか。失礼でしょう。
むしろ日本人はみずから奴隷の平和に浸っている状態ですが。

現状のままでも集団的自衛権は行使できるようになっているから、
エルサレム首都宣言からの第五次中東戦争がとうとうはじまったら、
自衛隊員たちは戦争に引きずり出されてしまうことになる。
護憲派は、9条の条文さえ守れれば、それでよいのだろうか?

奴隷の平和は、侵略戦争と地続きになっていると思う。
悪魔の奴隷になりたくない。
だから本当の平和主義を貫くための立憲的改憲論を盛り上げよう。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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