なんとなくテレビをつけたら、
日本人の平均貯蓄額は1820万円!と言っているので、びっくりした。
おらおらー、うそつけーい。
と思ったら、やはり「この数字にはカラクリがありまして…」という
解説がつづいた。
日本には富裕層がじりじり出現している一方で、貯蓄ゼロの貧困層が
増えており、平均以下の人の人口がかなり多い。
中間層が崩壊してしまったので、「平均額=普通の人の金額」という
イメージはもう成り立たなくなっているということだった。
こういう説明はどんどんしていったほうがいいよね。
NHKではじまった「欲望の経済史」というシリーズ番組でも見たけど、
世界全体で見ても、地球上の全人口の総資産の半分を、たった8人の
富裕層が独占している状態だという。
8人が、74億人の総資産の半分を占めてるんだよ?
単純計算の「平均値」が一般的な人々の値になるというのは、思い込みだ。
相対的貧困と絶対的貧困の話も同じだけど、データというものは、
一見「公式の数値」というイメージがあるだけに、人々を騙すからくり
が隠れている場合があるし、
そのからくりに触れないまま公表されたものが、かなり立派な
フェイクニュースとしてまかり通ってしまっていることが多々ある。
今後フェイクニュースとの戦いが激化するんだろうけれど、
こういったデータのからくりも、どんどんつまびらかにしていかないと
いけないね。
NHKの「欲望の経済史」シリーズはまだ初回だけど、以前やっていた
「欲望の資本主義」の続編になっていて、おもしろいよ。
しかもこのシリーズで毎回テーマに使われてる三宅純の「Alviverde」
という曲がめちゃ好きで、アルバムを買って聞きまくってるわけなん
でございますよ。
今日はデヴィッド・グレーバーの「負債論」という本を読んでみたくて、
書店で見つけたのだけど、高すぎてひるんで、後ずさりのまま自宅まで
帰ってきた。高度な技術を要する帰宅だった。
ちょ、ちょっと、6000円オーバーの本とは知らず。
心と財布の準備が必要やわ…。どうしよ。