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泉美木蘭
2017.5.24 21:25

加計学園:前文科次官が圧力を証言!

次の「安倍首相を侮辱した人への証人喚問」は前川喜平氏か?

今日の「朝日新聞」朝刊、今日発売の「週刊文春」「週刊新潮」を
3点セットで読むとかなりおもしろい。

朝日新聞は1面と35面で「加計文書」について、当時の文科次官
だった前川氏から「
担当の専門教育課から文書を示された」という
証言を掲載している。



「総理のご意向」「官邸の最高レベル」の文言について、
「誰だって気にする。圧力を感じなかったと言えばウソになる」と。

さらに、今日発売の「週刊文春」では、
前川氏の独占インタビューが掲載されており、どのような経緯で、
いつ、誰から文書を示されて、それがどういう意味をともなって
省内で理解されてゆき、どういう結果に結びついていったのかが
かなり詳しく語られている。

やはり、獣医師は供給不足ではなく、獣医学部の新設は認めない
方針だった。
石破茂地方創生大臣の時代には、政府は、獣医学部新設について、
実質的に認めない方向の高い条件を掲げて閣議決定し、わざわざ
ハードルを上げてもいた。

ところが、地方創生大臣が、自称「アベノミクスの仕掛け人」で、
「安倍首相のイエスマン」でもある山本幸三氏に変わった途端、
内閣府は文科省に開設を迫るよう
強引な圧力をかけるようになる。

閣議決定はたちまちひっくり返され、「官邸の最高レベル」からの
圧力がかかり、「加計学園ありき」の方向性で、それまでのルール
も、データの整合もすっ飛ばすように押し切られ、文科省内で筋が
通せないまま決まっていった。

驚いたのは、反対派の日本獣医師会が、松野文科大臣のもとへ陳情
に訪れており、その際に、昭恵夫人がFacebookに投稿した、あの
クリスマスイブの「男たちの悪巧み」写真を、資料として提出して
いたこと。
その写真は前川元次官のもとにも届けられ、前川氏は、安倍首相と
加計氏が「大変親しい関係なんだな」と認識したという。

嗚呼、獣医師会。
写真を見せて「首相の独断で押し切られていくぞ!」と訴えたかった
んだろうけど、むしろ逆効果になってしまったのでは…。

そして「週刊新潮」には、一連の証言をしている前川氏について、
安倍官邸が読売新聞に「風俗通い」をリークして、信用を失墜させ、
報道の信頼性を撃破する工作をしていることが報じられている。

朝日新聞の関係者は、記事を書いたあと、官邸スタッフからこんな
ことを言われたという。

「安倍総理周辺は、どこかのメディアと組んで前川さんに人格攻撃を
仕掛けようとしている。その結果、前川さんの出した文書の信憑性が
問われ、丸々報じた朝日も恥をかくことになるから」

実は、
すでにNHKが前川氏のインタビューを収録しているらしいが、
この「風俗通い」の報道を受けて、いまだに放送できずにいるらしい。

だめだNHK、恐れるな、報じてほしい!

あたしは朝5時半から新聞開いてコンビニへ駆け込んで週刊誌買って
きてブログ書いてるのである。もっと知りたい!

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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