毎日新聞が報じた、天皇陛下のお気持ちを読んで本当に申し訳ない
気持ちでいっぱいになるとともに、安倍政権の卑劣さを呪う気持ち
がこみ上げてきた。
毎日新聞:陛下、退位議論に「ショック」宮内庁幹部「生き方否定」
「呪う気持ち」と打ち込んで、こんなこと書いて大丈夫だろうかと、
一瞬手が止まってしまったことが、ますますムカつかせる。
やはり、呪いの気持ちでいっぱいだ。
天皇陛下はたった一度の人生で、その自由のないお立場にお生まれに
なったことを受け入れて下さり、「象徴とはなにか」を模索しつづけ、
国民のために身を持って示して下さり、祈り続けて下さっている。
しかもそれを「幸せなことだった」とまで言って下さっている。
人生すべてをかけて、日本の国のこれまでの歴史と、今後の行く末を
考え抜かれ、悩み抜かれてお気持ちを話された天皇陛下を、
たかだか数年の権力を謳歌する安倍政権は、公然と侮辱し、全否定し、
「わがままな陛下」という烙印を押した。
<陛下、自分ではじめた行為に疲れたから、辞めたいってさ。
じゃ、辞めていいですよ、一代限りで>
安倍政権は、天皇陛下の顔に泥を塗ったのだ。
人生を否定された陛下がお受けになったショック、やるせなさは、
私のような、自由を謳歌して生きる国民にとっては想像を絶するもの
だと思う。
安倍政権は、天皇陛下のご行為に対する、国民の全幅の信頼と敬愛心
がわからないのか?
天皇陛下のお姿に感激し、お声をかけていただき涙した全国各地の
社会的弱者や被災者の存在を知らないのか?
自分に陛下を敬愛する気持ちがまったくないから、
自分が社会的弱者になったことがないから、むしろ弱者は切り捨てる
つもりでいるから、共感できないのか?
ごく一部の人間たちは、
陛下をはじめ、皇族の方々のご意向に傲然と反対し、訳知り顔で
「万世一系の天皇の歴史」「男系でつないできた貴重な血筋」
などと言って、女性皇族の人生をないがしろにし、踏みにじり続けた。
男尊女卑の塊、あんなのは日本の癌だ。
「眞子さまの慶事を政治利用するな」?
ふざけるな。
もちろん国民のひとりとして、100パーセントの笑顔で祝福したい。
ご自分の婚約がきっかけで国民が喧々諤々するなんて、眞子さまの
お気持ちを思えば申し訳ない思いがする。
しかし、眞子さま、秋篠宮さま、皇太子殿下、天皇陛下、皆様が、
一体どんな思いで長い長い時間を、宙ぶらりんのまま待たれていたと
思うのだ。
私利私欲・個人的願望達成のために政治権力を利用する安倍晋三、
その安倍晋三の意思を、天皇陛下以上に忖度し、擁護する政治家に、
そんなセリフを言う資格はない。
「眞子さまの慶事を政治利用するな」
与党がこの言葉を使うことは、
眞子さまの慶事を、皇族弾圧、民意弾圧に利用していることになる。
民進党は、萎縮させられることなく、正々堂々とするべきだ。