時浦さんがすでにブログに書かれているけれど、
今朝の東京新聞一面、年金運用のために米国のクラスター爆弾
製造企業の株80億円を保有していたという記事にギョッとした。
株の運用は、委託先の運用会社が自動で買っている仕組みなのだ
そうだ。
積立金の半分以上を株につっこむ現状も問題だが、せめて、
非人道兵器の製造企業を投資先からはずせないのかと思う。
しかし、厚生労働省はこう答えている。
「年金を増やすという原則に抵触しかねない。
担当者の好みで運用ができないように、GPIFが直接投資先を
選ぶことも禁じられている」
非人道兵器だろうが倫理的に問題があろうが、
カネを増やすことが原則。
だから、思想信条・感情など無視して、ただカネを増やすことだけ
を目的とした運用会社に任せなければならない。と。
年金問題はたしかに国民の大きな不安材料であり、関心事だと思う。
しかし、この投資によって年金積立金が増えたということは、
クラスター爆弾が売れて、その製造会社が潤ったという意味だ。
それでもはっきりと「カネがすべて、倫理など必要ない」と言い張る
国の姿勢が私は恐ろしい。
しかも、現在国会で共謀罪が議論されているが、
私の持っている新聞記事には、その対象となる277の罪名のなかに、
■クラスター弾等の製造の禁止及び所持の規制等に関する法律
クラスター弾等の製造▽クラスター弾等の所持
が盛り込まれているのだ。
共謀罪の監視対象のなかに、はっきりクラスター弾に関する法律を
入れておきながら、米国のクラスター弾製造企業には国民の年金を
投資して応援するとは支離滅裂も甚だしい。
一体どういうつもりなのか?