ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2016.11.20 07:35

まさかそんなことが・・・というのろまな認識

紀子さまと悠仁さまが乗車されていた車が追突事故、という報道に
物凄く驚いてしまった。幸いにもお怪我はないとのこと、その後は
無事目的地へ到着されたとのことで、本当に安堵した。

交通事故のニュースは毎日必ずひとつやふたつは流れるし、
ニュースにはならなくとも事故はあちらこちらで起きている。
最近は、高齢者ドライバーの事故が頻繁に報道されており、
身近でもよく話題にしていたし、問題視もしていた。
それでも、どこかで、交通事故というものは、
「滅多に起きないことが、どこかで起きてしまうもの」
という風に、のろまに認識していた自分がいた。
まさか、皇族の方々の乗られた車がこのような出来事に見舞われる
ことがあるとは、まったく思いもよらなかった。

運転していた宮内庁職員によると、渋滞に気づくのが遅れて追突して
しまったとのこと。もちろん、重々気を付けて欲しいという気持ちには
なったけれど、逆に、公道を走っていれば、後続車から一方的に激突
される危険だって常にあるということだ。
それは不注意の車かもしれないし、運転手が急病に見舞われている
不可抗力の事故車かもしれない。

ニュースを見ながら、以前、『朝まで生テレビ』で天皇について議論が
交わされていたとき、男系固執軍団に向けて田原総一朗氏が、
「悠仁さまが事故に遭ったらどうするの?」
と投げかけたシーンを思い出していた。
想像したくない、まさかそんなこと起こりませんよ、とは、言えないのだ。

滅多に起きないことがどこかで起きてしまう、のではなくて、
「どこでも誰にでも起き得ることが、今回はここで起きてしまった」
という風に認識していなければいけなかった。
事故だけでなく、病気も同じだ。
とにかく、ご無事でよかった。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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