ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2016.9.15 08:53

安倍ガールズのこと。

ライジングに書いた『“奥様・稲田朋美”が“準男性”に変わるまで』
いろいろな感想が寄せられていて、
「実は自分もネトウヨや自称保守の思想に毒されていた時期が・・・」
という告白がいくつかあったけれども、その身の振り返り方は、
本当に素直で、謙虚で、自分の言葉で語られていて、好感の持てる
ものばかりだ。
自分の勇気から生まれた体験は、思考を厚く深くするように思うから、
どんどん言葉にしていったほうがいいのじゃないかなあと思う。

しかし、安倍首相は入念に女性をスカウトしていたんだな。
稲田氏と同時に、丸川珠代氏のこともすこし調べたけど、
もう安倍首相が大好きで尊敬して感動的で仕方がないらしくて、
わたくし丸川珠代は安倍総理を命がけでお支えします
と宣言していた。
3日に分けて安倍首相への熱い気持ちを綴りまくったブログもあった。
影響を受けた人に対する強い尊敬の念を表明すること自体は普通の
ことだと思うけど、3日に渡って綴っちゃう心理やいかに・・・。

さらに、ある動画のなかで丸川氏本人が語っていたのだが、
政治家になったきっかけのひとつは、テレ朝アナウンサー時代の上司が、
たまたま山口県出身の筋金入りの安倍支援者だったことだ、と。
その人物は、テレ朝の政治部記者で
「安倍さんをなんとしても総理にするんだ」という強い思いをもって、丸川氏に
一緒に勉強するように言ったという。
そういうわけで、「テレ朝にいながら保守思想を学んだ」、と。

そして、『朝まで生テレビ』のキャスターとなり、自称保守論客たちに心酔。
当時、内閣官房副長官であった安倍首相と、ごく少数のメディア関係者との
勉強会に参加。

この勉強会もどういう意図で開かれているのか、ひっかかるものがあるが、
その頃、自身のアナウンサーとしての仕事が
自分の立場で物を言うことができない」

「誰かの言葉を借りてこなければならない立場」
だと感じていた丸山氏は、「そんなもので空間を埋めている場合じゃない」
と感じ、安倍晋三からのスカウトに応じてポンとアナウンサーを辞め、
2か月後に立候補して当選、と。

なるほどぉ・・・
「主婦になって子供を産んで弁護士を辞めて暇だったところに、『産経新聞』
と『正論』があり、安倍首相に出会った」という稲田朋美氏と似ていて、
こちらも《自己実現系》の政治家かもしれないな。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ