ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2016.9.9 15:20

合気道日記

きょうは稽古休んでおこ。
ゴー宣道場の前日に、もし怪我したら困っちゃうから。
実は最近、合気道の道場に入門したのよ。
ずいぶん昔から「合気道の神様」と呼ばれていた塩田剛三の姿に、
並々ならぬ異常な興味があって、ビデオを借りてきて何度も見たり、
ネットでも、見たことのない動画があると夢中になったりしていて、
一時期は、友達にも塩田剛三の話ばかりするから笑われてたんだけど。

最近になって、近くに合気道の道場があると知り、
これはぜひ見学してみたいと、その場で連絡して、足を運んだ。
その日はたまたま、道着に黒袴を身に着けた有段者の方が何人かいて、
凛と背筋を伸ばして稽古されていて、かなり迫力があり、その姿に魅了も
された。

終わりごろに、稽古をつけていた師範から
「せっかくだから、見てみたい技があれば実演しますよ」
と言っていただき、じゃあ塩田剛三が、ケネディ大統領のボディガードを、
手首をつかんだだけでバターンと床に組み伏してしまった、有名なあの
映像の技を・・・とリクエストしたら、
10秒後、私は師範に手首をつかまれて、ぺちゃーんと床にひっくり返り、
呆然とするしかなかったのであった。

なんなの一体。
もう一回お願いします。

「じゃあ、ゆっくりやりますね。
いま、あなたからの力がこの向きに来てるから・・・その力をこっちに
流してやると・・・ほら、これ、あなた自身の力が、バランスを崩して、
あなたに跳ね返って、倒れていってるんですよ、わかります?」

ぺちゃーん。
全然わからないけど、凄いことだけはすごくわかった。
傍らでは、私ぐらいの体格の女の人が、男の人をひゅっと回してひっくり
返しているし。
合気道は、勝ち負けを競うのではなく、相手の向かってくる力に同化して、
相手の力を利用して制する武道だから、女性にも向いてますよ、と。
へー! そういえば塩田剛三も、155cm、45kgと小柄だった!


・・・・・・というわけで、いま、私の部屋には洗濯した道着と白帯が干して
あるのであります・・・。

だれだ、すぐ辞めそう、と思ったのは。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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