日米地位協定に関して、日米両政府が合意文書を作成する
というのでなんなのかと思ったら、「米軍属の範囲を縮小する」と。
ばかにしてんの? 子供騙しにしても酷過ぎるよね。
こんなの評価する人いるわけ?
お年玉の入ったポチ袋を開けたら、こども銀行券が4枚入ってて、
うわーい! って喜ぶようなもんでしょ。
きょうび、子供でも「なにこれ。使えないじゃん」って舌打ちするよ。
しかし、「また子供騙しかよ」と落胆してる場合でもない。
海外でテロが起きて犠牲者が出るたび、「テロとの戦い」「各国と連携」
という言葉が連呼されるけれども、
たとえば、最近、ドイツの南西部にあるラムシュタイン米空軍基地は、
中東やアフリカへのドローン攻撃の拠点になっていることが判明した。
米国の作った『ドローン・オブ・ウォー』という映画のなかでは、
軍事ドローンの米軍パイロットたちは、ラスベガス近郊に暮らしていて、
朝、奥さんとキスして自宅から出勤し、基地で昼休憩をとりながら、
遠く離れた中東諸国の上空3000メートルを飛ぶドローンを操作し、
爆撃し、そして夕方になると帰宅して子供を抱きしめているという話だった。
これだけでも相当に背筋の凍る話なんだけど、
現実には、地球の曲率を考えると、米国から直接中東上空のドローンを
操作するデータを送信することは難しいそうで、
パイロットたちは、まず、ドイツのラムシュタイン基地のコンピュータに
ログインし、そのコンピュータから、ドローンにデータが送信されて、
攻撃が行われているのだという。
殺戮の拠点は、ドイツ国内の米軍基地にあるのだ。
もしも沖縄がこんな場所に使われたらどうする?
実際に血肉が飛び散る現場にならなければ、それでよいのか?
死体が視界に入らなければ、それでよいのか?
貧困も見えづらい現代だが、戦争なんかもっと見えづらい時代なのだ。
「平和、平和、ヘイワ、ヘーワ!」と連呼し、米軍の存在を無視する人達の
怖いところは、この、『見えなければよい、心乱されなければそれでよい』
につながってしまう「世界ヘーワ」という幻想を信奉できる精神状態だ。