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泉美木蘭
2016.6.23 01:18

汚染土を公共事業に再利用

最終処分場だ、中間貯蔵施設だと右往左往したまま、
呆然と福島県内のそこかしこに仮置きされている汚染土が、
公共事業の基礎工事に再利用される方針なのだという。

道路や鉄道の盛り土や、海岸の防砂林、防潮堤、埋め立て地
などなど、全国のあらゆる場所に汚染土を放り込んで、
上から固めるそうだけど、そんな中国みたいなこと、平気な顔で
やっていいのかなあ?

もちろん地下水は汚染されるだろうし、防砂林、防潮堤なら、
海岸が汚染されないわけないだろうし、
そもそも、そこかしこで災害が起きる国だよ。
埋め立て地に使う・・・って、地震のたびに起きる液状化現象の
映像を見れば、おいおいちょっとちょっとと思うんだけど。

環境省の人間は、埋めた汚染土が、災害で流出した場合は、
「回収するから大丈夫」と言っていた。
土砂災害、水害で流出した現場で、どうやって回収するの?
できるわけないでしょ。万が一すべて回収できたとして、
今度はそれ、どうするの?
いまの段階で処分にこれだけ困っているのに?

こんなすっとぼけた寝言をまき散らしながら、よく再稼働するよ。
こういうの、「きちがい」って言うんだよ。

泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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