ゴー宣DOJO

BLOGブログ
泉美木蘭
2016.3.17 07:30

今夜は8時から生放送、「女性差別と原発問題」

今夜は8時から生放送、「女性差別と原発問題」です。 

http://live.nicovideo.jp/gate/lv255166351


お見逃しなく!

今朝、政治ジャーナリストの細川珠生という女性が書いた、

『憲法に「家族条項」の創設を 最大の問題は、日本人の思考だ』
というタイトルのブログをたまたま読みました。
産経新聞や夕刊フジによく寄稿しているらしい。
いわく、

“国民の政治への関心事では、経済や年金、介護、子育てなど、
近視眼的なテーマが常に上位にあり、憲法など国の根幹にかかわること
については、ほとんど関心がない。”

“頻発する児童虐待についても、私は憲法の行き過ぎた個人主義に
その原因の一端があると考えている。”

とのことで……
この人、政治ジャーナリストなのに、なに言ってんだ?
個人主義は、憲法が原因じゃなくて、新自由主義に基づく政策に舵を
切ってしまっていることが原因だと思うんですけど……。

それに、子育ては、「近視眼的なテーマ」と一蹴できるものなのか?
国の「未来」という根幹に直結しているのに?
ブログを読むと、モンスターペアレントや、児童虐待のような酷い親が
増えたのも、「憲法の個人主義」の結果であるとしており、

◎こんなに勝手な人間が増えたのは憲法のせい!

◎だから憲法によって家族を固定させるべき!

◎結婚に関して現憲法は「両性の合意にのみ基づく」=つまり当人さえ
 よければよいという自由を協調している。こんなゆるい憲法はダメ!
◎国民は憲法をもっと意識して憲法を守るべき!

というめちゃくちゃな論法で、

「家族条項」の創設を主張したい。
そこでは、親の、子の養育に対する責任と健全な家族を維持する
努力を今より強く謳うべきと考える。”

と結論付けている。
もう一度書くけど、この人、政治ジャーナリストなのに、なに言ってんだ?
憲法は国家権力を縛るもの、という大原則が全く分かっていないし、
じゃあ大多数の、虐待しない、モンスターじゃない、きちんと子育てしている
人々は、規則に縛られているからそれができているとでも言うのか?

調べてみると、この
細川珠生という人物は、2014年、東京都議会で妊娠や出産
についての問題を取り扱う議場において、女性議員に対して
「お前が早く結婚しろよ」「産めないのか」などと女性蔑視のヤジが飛んだ問題で
雑誌『正論』において、八木秀次、鈴木章浩らとの座談会に参加し、
こんなコメントを残していた。

「私は30歳で結婚し、36歳で長男を産んだのですが、その間、『早く子どもを』と
よくいわれました。(略)少なくとも世間一般はそう思うのですから。
まして塩村さんは公人である以上、そこは受け止めるべきではないでしょうか」

「正直言って、私は、塩村さんは35歳というご年齢ですから、まず、結婚して
子どもを産むことを、議員活動よりも優先した方がよいと思います」


なんだよ、細川珠生って、女性蔑視のヤジ議員と同じだったのか。
母親であり、政治ジャーナリストであるはずの女性がどうしてこうなってしまうのか。
泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ