ゴー宣DOJO

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泉美木蘭
2016.1.14 05:45

昼メロがたまらん

他人のスキャンダルは1日限りでいいや・・・。
ちょっとした日々の喧嘩だっておのおの言い分がまったく違うのに、
メディアでわんわんやる離婚の証言やら夫婦の会話の再現なんて、
登場人物全員に
正確にきっちり公平に取材されたものなんて
この世のどこにもひとつもないと私は身をもって思ってるから、
ベッキーとゲスの極みの話も、しょっぱなの衝撃が去ってからは、
どんどんうんざりするものに変わってきた。
とりあえずベッキー負けないでー。

それより、毎日録画している東海テレビのお昼の30分ドラマ
『新・牡丹と薔薇』の登場人物どうしの罵りあいが快感すぎる。

「許さないわ・・・この役立たずのメス豚!」「あのカマキリ野郎!」
「ほらほら、身体んなかで純粋なエキスが膨れ上がってんだよーっ!」
「こーんなデカいアメリカ人とセックスした女」「ぬけぬけとこの破廉恥女!」
「こちとら、愛の奴隷でございますよ!」「この・・・アバズレーッ!」

罵り、嫉妬し、抱きつき、涙で謝罪し、復讐の炎を燃やし、殴り、殴られ、
刺され、お屋敷が燃え、恋人できて、寝取られ、乾杯し、刺される!
いやあ、月曜から金曜まで毎日30分弱の短時間に、これだけ毎回
昼メロのドロドロの王道をきっちりぶちこんでジェットコースター式に
飽きさせない、脚本家の中島先生。その技術力、尊敬する・・・。



泉美木蘭

昭和52年、三重県生まれ。近畿大学文芸学部卒業後、起業するもたちまち人生袋小路。紆余曲折あって物書きに。小説『会社ごっこ』(太田出版)『オンナ部』(バジリコ)『エム女の手帖』(幻冬舎)『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(Echell-1)等。創作朗読「もくれん座」主宰『ヤマトタケル物語』『あわてんぼ!』『瓶の中の男』等。『小林よしのりライジング』にて社会時評『泉美木蘭のトンデモ見聞録』、幻冬舎Plusにて『オオカミ少女に気をつけろ!~欲望と世論とフェイクニュース』を連載中。東洋経済オンラインでも定期的に記事を執筆している。
TOKYO MX『モーニングCROSS』コメンテーター。
趣味は合気道とサルサ、ラテンDJ。

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