第70回「ゴー宣道場」(関西版)の終了後、参加者が
アンケートに書いてくれた感想を紹介し、ひとこと
わしが回答を添えます。
◆曽我部先生のお話が聞けて有意義でした。
世界の憲法と日本国憲法との比較の視点など普段、
考えていないことを考える機会になりました。
(大阪府・50歳女性・主婦、パート)
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そだねー。(カーリング風)
世界の憲法のこととか知らないからねー。
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◆曽我部先生のお話はやはり仕組み・システムの事が
中心で、なかなか頭がついていかず難しかったです。
山尾先生のお話がやはりすごくわかりやすかったです。
廊下の例えはすごくすんなり頭に入りましたが、
気になったのは「叱る」立場の憲法裁判所はどのくらい
の威力・権限を持つのだろう?
従わなかった場合のペナルティーはどうなるのだろう?
ということでした。
(三重県・34歳男性・会社員・デザイナー)
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憲法は、違反してもペナルティーがない。
だから違反し放題になって、死文化している。
憲法裁判所はどうかな?今度、質問して。
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◆憲法は国の最高法規だからこそ、五日市憲法のように
国民自らがどのような憲法にしたいのか専門家と協力
して考えて作り上げ、それが国政の場で議論される
ようにする文化を築いていかなければならないと感じた。
他人任せではなく、自分から動くことが求められている
のだと思います。
(滋賀県・29歳女性・臨時職員)
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わしもそう思うのよ。
けれど憲法学者って、俺たちが「解釈」で現憲法を延命
させるから、素人なんか憲法の議論をするなという学者
ばっかりだからな。
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◆憲法改正の国民投票、普段の議員選挙と同じルールで
いくと思い込んでいて、芸能人に言わせたり、安倍首相
が朝から晩までTVに出ずっぱりでもOKだと知って
おどろきました。
(大阪府・33歳男性・4月から学生)
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国民投票の自由度を最大限にしたのは、民進党でした。
枝野氏が国民投票の制度上の文句を言ったら、ブーメラン
と言われそうで恐い。
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◆国民投票法の問題に始まり、市民の議論の活性化、
教育の場での憲法の扱い、軍事法廷の設置の是非、
国際法との立ち位置、色々な視点から議論が展開されて、
大変勉強になりました。
ゴー宣道場では、背伸びをしても苦になりません。
終了時刻になると名残り惜しくなります。
とても充実した時間となりました。
(静岡県・35歳男性・会社員)
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これは素晴らしい感想。
向学心がある、知的欲求がある、「市民」はこうでなきゃ
いけない。
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◆普段、学会等で「議論」をしていますが、われわれの
場合、予定調和が多く、一部のオピニオン・リーダーの
意見について行くことになりがちです。
いつもながら、それぞれの考え、直感で一見よい意見に
対する違和感を訴えるなど、よい内容に感心しました。
(奈良県・46歳男性・医師)
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これだけ見事に予定調和なく議論している集団はない。
にもかかわらず、カルト集団みたいな偏見を植えつける
のは、猛烈に腹が立つわけです。
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◆国民的なテーマであるはずなのに、ゴー宣道場が
例外的な場みたいな風潮があるが、回を重ねる毎に
やはりおかしいと感ずる。
ゴー宣道場からも刺激を受け、立場の異なる者でも
深い議論ができる場がもっと全国にできたら良いのに
と思う。
大阪以外でも何とか開催いただいて、その様な
国民的議論への切っかけ端緒になれるよう、自分も
微力ながらできる限り参加して行きたい。
(大阪府・42歳男性・自営業)
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わしもそう思うんだが、ひょっとしたら、一般市民で、
これ以上の議論の水準をやれる場所なんかないのかも
しれないんだよな。
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◆初参加だったが、次回以降も参加したい。
ただ一方で、より幅広い層(国民)に参加して欲しい
という思いもあるので、初参加者を優先する仕組みが
あっても良いと思う。
外国人参加者がいたことに驚くとともに、やはり日本
ではもっと議論の文化を根付かせる必要性を感じた。
(大阪府・30歳男性・会社員)
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まったく同意するし、初参加は優先させています。
だが向学心を絶やさない熱心な人も必要なんです。
地方は、関西方面は大坂で、九州方面は福岡でやって
いますが、これ以外にも普及させて、全国展開にしよう
と野心を持っている者がいます。
カレーせんべいという男です。よろしく。
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◆第九条の2項を残して3項に自衛隊明記をすると
いう安倍加憲案は、プラクティカルな改憲として
曽我部先生は肯定のニュアンスだったが、
対する山尾先生の反論をもっと詳しく聞きたかった。
自衛隊として固定化すれば、アメリカの戦争に巻き込
まれるという理由をもっとわかりやすく強調して欲しい。
(兵庫県・60歳男性・囲碁教室)
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山尾さんへの要望かな?
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◆山尾議員の日ジブチ地位協定の話がとても印象に残っ
ています。
他国に対してフェアネスを持って接するというのは、
基本的な事であり、普遍的な考えと、再認識をしました。
(大阪府・35歳男性・会社員)
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アメリカにコケにされている不平等条約を、ジブチに
押し付けてやったぜ!・・・てことか。
なんという情けない。
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◆今回も、ものすごい熱気と、笑いが起こる場でした。
この様な場所は自分の普段の日常ではありえません。
言い易い場ではなく考える場、議論出来る場と人を造る、
一歩さらに進んだ考えがもてる事がとてもすてきだと
思います。
よしりん先生の「家庭や仕事に忙しい中、背伸びぎみに
来ていただいている」という言葉に泣かされてしまい
ました。
貴重な時間を作っていただいている事に感謝します。
(三重県・41歳男性・会社員)
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参加する人たちが優れているんだと思う。
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◆「大人の議論」、日本では探しても無い崇高な場であり
数少ない「サロン」である。
永く永く続くことを心より願う。
(大阪府・40歳男性・会社役員)
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嬉しいよなあ。まったく。
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◆未だに泉美先生の言う「憲法触れるべからず」の
護憲意識、山尾先生の言う「法律は破ってはいけないが
憲法は破っても仕方ない」という憲法への無関心が
相俟って憲法改正を避ける傾向があるのは事実で、
その辺りをどの様な形で克服するか、まさに戦争回避
には憲法改正が不可欠というところを共有認識として
浸透させることが大事と思いつつ、何だかんだ
アメリカの思惑に引っぱられていくんでしょという
ニヒリズムから抜け切れないのも事実。
憲法改正こそがアメリカからの自立に他ならない希望
なのですが。
ゴーセン道場はまさに日本国民の希望が託されている
場所です。
(兵庫県・47歳男性・土地家屋調査士)
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どこかの閾値を超えたら、一気に覚醒し始めるという
ことはないのかな?
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◆『新・堕落論』、大変勉強になりました。
特に、古典をもとに現代を斬るという形が大変面白かっ
たです。
ですので、今後の「道場」では「読書」であったり
「古典」をテーマに企画をして頂ければ嬉しく思います。
(滋賀県・21歳男性・学生)
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それも面白いかもですね。
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◆山尾さんのお話が本当に分かり易く聞けてよかったです。
小林先生が、私たち社会人の大変さに思いを寄せていた
だいている事に感激しました。
日々の暮らしに追われながらも考える事を止めない
人々にとって、ゴー宣道場は希望です。
今後も応援していきます。
(和歌山県・40歳男性・会社員)
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わしの父も地道で、実直な公務員だったからな。
けれど向学心はあったし、定年退職してからは、
『ゴー宣』読んでたからな。
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◆曽我部先生の話を聞いて、憲法改正論議がまだまだ
イデオロギーのぶつけ合いであるという現状に
気付きました。
そういったイデオロギーに触れてこなかった人達に
とって、憲法問題の話をするハードルが高いと言う
のも仕方がないことだと思います。
国民投票に向かうなかで、どのようにして憲法を議論
していくのか、又、その中でゴー宣道場の果たしていく
役割というのが重要になっていくと思いました。
(大阪府・17歳男性・学生)
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高校生か?景気が良い時代も知らないし、わしが若かっ
た頃より将来不安は大きいし、大変だよなあ。
若者の意見も直接聞く機会が欲しいものだ。
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◆健全な憲法改正に向けて「うさん臭くない」ゴー宣道場
の意見や活動をどうPRしていくかが重要だと思った。
政治的な話を真剣にすることが敬遠される世の中を、
どう変えていくかが大事だと思った。
(大阪府・52歳男性・自営業)
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ネットでも公開しているし、最近は門下生たちが自由に
表現し始めたから、わしはすごく期待している。
門弟も門下生も特別な身分じゃないし、誰だって設営隊
に入れば門下生だからな。
門弟は東京で、2か月か1か月にいっぺん「ゴー宣道場」
を開くから、設営隊募集のために作った制度なだけ。
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◆3時間の道場の間、ずっとプラクティカルな改憲の意義
について考えていました。
自分がいる組織・集団をどれだけ自分の場として帰属意識
をもてるかは、その組織・集団のルールの変更可能性の
高さが大きく関係すると思います。
自分たちの意志でルールを変えられる、これはその中の
一員としての当事者意識に直結するはずです。
改憲の論議は少なくとも人々に日本という国の一員と
しての当事者意識を喚起するものになってほしいと
ねがいます。
同時に、長く続いたイデオロギー的改憲論における
護憲論は、結果として日本国憲法という大ルールが
みんなを守ってくれるから社会や政治に無関心でも
大丈夫、という緊張感のなさを日本人の中に育んで
しまったと感じました。
その意味で小林先生の「新・堕落論」と今回の憲法論が
強く結びつく道場でした。
(京都府・38歳男性・小学校教員)
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頭いいなあ。
憲法が日本人の慣習法にならないのは、そもそも上から
国民に与えた「恩賜的民権」だからだ。
「恢復の民権」にすれば、当事者意識が生まれて、
当分は死文化しないだろう。
あくまでも「当分は」だが。
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これで終わるが、やけに多くなかったか?