第70回「ゴー宣道場」、関西で行う「ゴー宣道場」は、
4回目だったが、我々が推す「立憲的改憲」のための
アドバイスを一流の憲法学者にもらう第2回目だった。
特別ゲストに若き法学者・曽我部真裕教授を招いて、
山尾志桜里議員と共に、議論を行った。
参加者の感想にひとこと回答を添えて紹介する。
◆内容がとても私にとって興味のある話だったので
自然に聞き入ってしまいました。
世間話が大好きなのですが、特に憲法については非常に
好きな話題で、よくニュースなどを見ていて気になる
ことを調べたりしています。
その中で、今回の話でより憲法についての知識が増えた
ので良い体験でした。
行きはフェリーで来たのですが、船の微振動で眠れず、
ゴー宣道場があっているにもかかわらずついうとうと
してしまいました。
そんな時、心配してくれてペットボトルの水を下さった
先生の優しさに感動してしまいました。
(佐賀県・13歳男性・中学生)
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わしの目の前で聞いていた中一の少年だ。
「世間話」というのは、「社会問題の話題」のことだろう。
高1の姉と憲法の話などやっているらしいから、見かけ
の子供っぽさに比べて、頭脳は今どきの大学生より優秀
なのかもしれない。不思議だ。
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◆今までの「護憲」か「改憲」かといった次元の話では
なくて、憲法のここを良くしたらいいんじゃないか、
という、新しい視点で考えることができるんだ、
とわかった。
憲法裁判所のお話は、私は今までよく知らなかったから
ぜひお聞きしたいと思っていた。
山尾議員が、実際の「安保法制」にたとえて、憲法裁判所
が登場するタイミングの3つの場合を説明してくださっ
ていたのがわかりやすかった。
今回、少し難しめのお話もあったけれど、それでも、
たとえの話などがあってとてもわかりやすく感じた。
憲法は、みんなが考えるものだと思った。考えてもいい
んだ、ということを、思っておくべきだと思う。
(佐賀県・15歳女性・高校生)
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上の13歳の子の姉だが、よ―――おく分かっている
じゃないか!なんなの、この凄さ!
あきれるな――――――あ。
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◆テレビではとうてい聞けない(出来ない?)専門的で
深い議論を聞けました。
なぜTVでは政治家同士が憲法を議論してるのか、
不思議に思う程です。
憲法裁判所のような制度は必要であると思いますが、
運用上、問題は多々ありそうだと思いました。
今後とも学者を交え質の高い議論をしてほしいです。
(滋賀県・22歳男性・大学生)
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自分で考えてる大学生もいるんだな。立派だ。
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◆世論調査では80%の人が日本は戦争にまきこまれる
と思っている事におどろいた。
そういう人々は、いつの間にか、アメリカの侵略戦争に
実際にまきこまれて、身近な人が亡くなる等が起きない
とニヒリズムを脱せないのだろうか?
その時でもニヒリズムのままなのだろうか?
自分は、絶対に戦争をしないための立憲的改憲を実現
するために、自分が出来る事をあきらめないようにします。
(京都府・37歳男性・会社員)
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奴隷のニヒリズムから脱しなけりゃな。
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◆曽我部先生のお話がわかりやすくてよかったです。
今まで知らなかった話が多く聞けたので、もっと
いろいろな所でお話が聞きたいと思いました。
山尾先生のパワーあふれるお話ぶりにも圧倒されました。
最後にじゃんけんに負けたのが悲しかったです。
あと、カレーせんべいさんが最初のあいさつで緊張され
ていたのが印象的でした。
(広島県・49歳女性・臨床検査技師)
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カレーせんべいにニヒリズムはない。そこがいい。
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◆フランスの改憲を例として、大前提に「政権交代」が
あるというお話しが印象に残りました。
与党の都合ばかり優先すると野党となった時に苦しく
なるため、権力者の都合の良い改憲ばかりにはならないと。
日本では自民党以外に第二の大政党が存在していない
ばかりに自民党、とりわけアベ首相が好き勝手なこと
ばかり仕出かすのも致し方なしと思いました。
(東京都・46歳男性・会社員)
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政権交代が起こらないとダメだよなあ、ほんとに。
日本人は「保身主義」ばっかりだからな。
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◆山尾先生の、ルールを破っている人を怒らないなら
守る気が失せてしまうものというお話はわかりやす
かったです。
その上で曽我部先生の憲法裁判所ができたからと
言って違憲判決を出してくれるとは限らないという
指摘は確かにと思いました。
やはり国民の気概がキーになるなと思いました。
(東京都・40歳男性・CGデザイナー)
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「内心の自由を侵してはならない」という自由な国の
根本すら守る気概もなく、共謀罪を通した国民だからな。
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◆議論をすること、議論の場をもうけることが本当に
大事だと思いました。
議論をしないと、思考が前に進まない。
そして思考が停止してしまう。
思考停止は特定のイデオロギーや権力者に身をゆだね、
それらの操り人形になることを意味する。
私自身も思考し続けます。
そして、自分から議論の場をもうけ、周囲の人々と話し
合いを深めていこうと思います。
(岡山県・39歳女性・会社員)
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いいこと言うなあ。君は奴隷ではない。
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◆倉持師範の「憲法裁判所は、裁判所ではなく憲法」と
いう話と、小林先生の「天皇が承認した法律を違憲と
判断するのは問題」との主旨の言葉が、大変印象深く
思いました。
(大阪府・42歳男性・会社員)
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必ずしも憲法学者の共同体の常識が正しいわけじゃない
んだよ。いずれわしが語るから。
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◆今回も非常に有意義な時間を有難うございました。
特に質疑応答の際に出てきた「日ジブチ協定」と同協定
が結ばれた際の防衛大臣の「感慨深い」という発言に
ついて、最大のショックを受けました。
「大東亜論第2部」の江華島事件での日本政府の
覇道的行動と、全く同じように受け止められたからです。
軍事法廷のみならず、憲法を含め、法の穴を埋めていく
のは当然として、「自分がやられたことを立場の弱い者に
押しつける」という藩閥政府以降の悪弊を意識的に変え
ていくことも、重要な日本の課題だと思いました。
(岡山県・21歳男性・学生)
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すげーな。この学生もすげーぞ。
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◆「背伸びぎみに参加する」という言葉で「ほっ」と
しました。
師範の先生のおしえを受けながら、これからも日本の
憲法について考えつづけていきたいと思います。
(兵庫県・52歳・会社員)
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違う常識で構築された言葉を理解するには、最初の
うちは「背伸び」しかない。
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◆頭フル回転でしたが、高知から来て、やはり生での
参加は良いです。
中江兆民、板垣退助を生んだ議論好き高知から来ました。
すっかり愚民化されてしまい(私も含め)、周りで
今日のような話をする場が今はありませんが、
将来的には、日本中で自然に話題にのぼるように
なれば、と思います。
(高知県・50歳女性・ネット語学教師)
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中江兆民は高知の誇りにしていいよ。
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◆憲法学者は「理念、原則」を、山尾議員とゴー宣道場
は「現実」を見ていると感じました。
学者の意見というのは、現状認識の確認やアドバイス
に使うのは重要だと思いますが、現実を動かすのには
向かないのではないかと思います。
憲法学者全体がそうではないのかもしれませんが。
以前のゲスト、高山先生のように「これはダメ」と
はっきり言ってくれるような憲法学者はいるので
しょうか?
「一緒に戦いましょう!!」と言ってほしいです、
理想としては。
でもこういうことが大事なのでしょうね。
来てくれた曽我部先生には感謝です。
曽我部先生の主張、自分はどうしたいのか?というの
は一部ではよくわかりませんでした。
憲法改正についての現状というのはわかった気が
しますが、戦後GHQが初めてもたらした「戦前は
天皇主権」という認識は憲法学者の共通認識なので
しょうか? 疑問に思いました。
(神奈川県・43歳男性・エンジニア)
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あっ、すげーな、こいつ。こういうのいるんだな。
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◆橋下徹氏が代表のころ、維新の会の集会を見たこと
があります。
信者と教祖の雰囲気がありましたが、ゴー宣道場には
なかった。それが良かった。
(奈良県・62歳男性・会社員)
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「ゴー宣道場」では、参加者の意見で師範が考えを
変えることだってあるんです。
「公」のためなら当然です。
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◆こうやって市民の中で行われる議論の重要性という
ものがよく判りました。
ただ普通の人は忙しくて考える暇も議論する暇もない
というのは、私も実感として思うところです。
こういう場がもっと増えれば良いのにと思いますが、
具体的な希望が見えません。
最近、ネットでの議論に失望していたところで、
どうすれば良いのか考えていきたいです。
(京都府・36歳女性・専業主婦)
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まず自分の精神の腐り止めとして、「ゴー宣道場」に
注目しておくべきです。