ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2018.2.4 15:33

贅沢なひとときでした

本日のゴー宣道場、駒村圭吾先生と山尾志桜里議員をお迎えし、

今年の連続・憲法シリーズ「第一弾」を終了いたしました絵文字:キラキラ

 

立派な学者=堅苦しい、そんな勝手な偏見を持っておりましたが、

駒村先生、控室に入ってこられた途端にそのイメージを

ぶち壊してくださいました。

 

「これ、お土産・・・」

と、紙袋をゴソゴソ(しかも紙袋破れる)。

先生が出されたのは、お菓子の箱。

(おおー、なんというお気遣い!)

と思っていたら。

箱を開けながらおっしゃいました。


「ちょっと食べちゃったんですけど」


「・・・!?」


箱の中には最中が。

そして明らかに中身が減っていた・・・。

 

私はこの時点で完全にノックアウト絵文字:ハートされました。

 

その後、道場でもお話しなさっていましたが、

小林先生の『新天皇論』を出して「サインを・・・」と。

「何のイラストにしますか」と小林先生が聞いたら、

即座に「貧ぼっちゃまを!」

いかに貧ぼっちゃまが素晴らしいキャラクターかを

熱弁されていました。

サインをする小林先生 


貧ぼっちゃまのサインをゲットした駒村先生


第一部では、その貧ぼっちゃまから話が始まりました。

なるほど私たちは本来なら隠さなければならない部分を

さらけ出して平気でいる。

貧ぼっちゃまのほうがまだ救いがある。

「おちぶれてすまん!」と自覚しているから。

そこから砂川事件の話に移りました。

 

「終局的には、主権を有する国民の政治的批判に

委ねられるべきものであると解するを相当とする」

 

この一文は、まさに「下からの民主主義」が
前提になっていると
思います。

貧ぼっちゃまにちゃんとしたパンツをはかせるのは

我々国民なんだ、ということと私は理解しました。

とはいえ、話についていくので精一杯。

アンケートでも、難しかったと書いてくる方が多いかなと

思いました(実際そう書いた方もいらっしゃいました)が、

断然多かったのは「わかりやすかった」というご意見でした。

すごい。皆レベルが高い。

 

第二部での山尾議員のお話は、相変わらず非常に明瞭で、

聞いているこちらも元気になっちゃう不思議な力があります。

「人は自分が中道だと思いたがる」

ほんと、確かにそうですね。

それを逆手にとった安倍首相のやり方のなんと姑息なことか!!!

でもやっぱり、愚直に声を上げ続けるしかない。
あの国会の場で、誰よりも悔しい思いをされていたのは、
山尾議員のはず。

 

個人的に印象に残ったのは、駒村先生のこの一言、

自衛隊明記の加憲案について。

「もしそれを書き込むのなら、憲法上の自衛隊のコンセプトを、

戦力か否かを含めて明らかにしなければならない」


言われてみれば当たり前のことなんですが、

こうしたことさえ議論の俎上に上らない現状に

あらためて危機感を抱きました。

 

今日、駒村先生に学者として(また個人としてのお考えも)

伺うことができて、大変勉強になりました。

とても贅沢な時間でした。ありがとうございました!

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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