オウム裁判が終結したが、オウム系のアレフという
教団は、今でも毎年100人の信者を増やしているらしい。
20代の若者が「ヨガ教室」から騙されて入ってくる
らしいが、彼らにはオウム事件の知識すらない。
麻原彰晃への原点回帰も進んでるようだから、昔と全然
変わらない。
オウム系のカルト集団がいるから「共謀罪」が役に立つ
と言う奴も出てきそうだが、それを言い出したら日本は
監視社会になる。
むしろ「共謀罪」のために、オウム系の集団の危険性を
公安警察が過大に宣伝している可能性もあると、
疑っておく必要だってある。
来週発売の『新・堕落論』(幻冬舎)を描く動機は、
「共謀罪」だ。
権力と個人の緊張関係を描く作品なだけに、頭の良さ
が必要な作品である。
分かってくれるかどうか、様子を見るしかない。
国家のために必要な組織は、「公」のために善きことを
している限りにおいて、敬意を持つが、同時に権力の
手先として何をやらかすか分からないし、組織自体の
存続が目的化して、国民を騙す危険性だってある。
権力の側の組織の悪を常に描いているのが『相棒』だ。
このドラマはポリシーがあって見事だ。